過去ログ - キョン「お前まさか……ハルヒの事が好きなのか?」
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◆pTqMLhEhmY
[saga ]
2010/06/17(木) 00:50:31.59 ID:YVQW4b6o
「ひいいいいいいいいぃぃぃぃっ!」
涙だか鼻水だかを撒き散らしながら、今泉がわめく。
騒ぐな、馬鹿め。
こうなったら素手ででも黙らせないとならないが、現在の俺は愚息がいきり立っていた。
腰が抜け、立ち上がれなくなっているというのに、器用に動き回る今泉を仕留めるのは、難しい。
おい、ウニ。お前の出番だ!
「え? お、俺?」
そうだ! よく考えろ!
今、ここで俺たちが警察に捕まったら、誰が古泉を助ける?
学園都市からやってきた、糞ったれの超能力犯罪者を、誰が止める?
大局を見ろ! 大事の前の小事だ!
「お、れは……」
やるんだ! お前の必殺の、アレをぶちかましてやれ!
俺の言葉に、ウニの身体に精気が戻った。
「そう……か。そうだよな」
ウニは今泉に歩み寄る。
「今泉さん。あんた、目の前で上司が、古畑さんが殺されたんだろ?」
「自分も殺されるかもしれない。その事実に恐怖するのは仕方が無い」
「だけどな」
「あんたは刑事だろ! 同僚が目の前で殺されたんだぞ!」
「悔しくないのかよ! それでも法を守る警察なのかよ!」
「あんたがそうやって、自分の任務から目を背け、古畑さんの仇も討てない、その勇気もない」
「そんな寝言を言うのなら!」
「まずは、その幻想をぶっ殺す!」
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!」
ウニは地面を蹴り、今泉に渾身のストレートパンチをぶち当てた。
今泉の身体は、優に二十メートルは吹っ飛んで、奴の意識を断ち切った。
「……やった、やったんだ俺は」
ウニは涙を流していた。
「インデックス……見ていてくれたか? 俺は、そげぶをやってのけたぜ?」
インデックスさんも泣いていた。
「……かっこよかったよ、とうま」
俺たちは泣いた。ウニの、上条当麻の、アイデンティティが復活した事に対する、歓喜の涙だった。
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