過去ログ - アルル「ボクは元の世界に戻りたいんだ」 禁書目録「魔導師……?」
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すんません急いでいるので詳細は夜に
◆BOdpUfAi3.
[sage]
2010/10/14(木) 03:18:15.44 ID:ECRcwpU0
土御門元春はバイブで震える携帯電話の電源を切った。
画面にはメール:上条当麻と表示されている。彼は親友であり見逃すことのできない存在だが生憎と今はそれに構ってる余裕が無い。
バイブレータの音ひとつが命ひとつとイコールマークを結ぶのなら危険はさっさと排除しておくに限る。
てめえ掃除逃げんなとか書かれているのだろうか、と土御門は適当に推測した。
――仕事が入りました。複雑な事情のようで統括理事長直々の依頼です。詳細は全員が集まり次第説明します。
先程授業が終わった途端にかかってきた電話がこれだ。
素顔も知らない上司からの命令も、自分のスパイのスパイという肩書き上へたに逆らうこともできないから、「とりあえず従っておく」ために学校を急いで抜け出す。
掃除当番は彼に任せておけばいい。
彼が万が一暗部組織について知ったらまた一悶着起きることも容易に想像できる。
下手に探らせないためにも、「彼」については短時間でも教室に置いておいた方がいいというのが土御門の考えだった。
そうして「主人公」が知らないまま、グループは今日も動き出す。
日常に紛れ込んで近くをとろとろと走っていた非日常に乗り込むと、既に白い超能力者と露出狂の大能力者が集まっていた。
海原はまだ学校に居るのだろう、ワゴン車は彼の潜入先の学校に向かって静かに動き出す。
そういえばこいつらは引きこもりだったか、と土御門は思わずぼそりと呟くと、結標が唇を尖らせて「公欠よ」と反論を返す。
一方通行は無視してごろごろと簡易ベッドで転がりながら携帯のボタンを連打している。
注意深い土御門ですら「なんとなく」程度しかわからないが、彼はそこまで不機嫌ではないらしいことから、宛先の予想はついた。
土御門「……そろそろ電源を切っておけよ。お前のことだから命取りにはならないだろうが、万が一のためだ」
一方通行「俺がそンなヘマするように見えンのか鬱陶しい」
とはいえ口の悪さはいつも通りであったが、土御門はそこに気にかけもしない。
結局は仲間の無事を確保することで自分の命を保証するという自己勝手な意図しか、このどす黒い暗部にはないのだから。
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