過去ログ - アルル「ボクは元の世界に戻りたいんだ」 禁書目録「魔導師……?」
1- 20
155:電話の男ってさん付けで呼ぶっけ……? ◆BOdpUfAi3.[sage]
2010/10/27(水) 22:52:49.29 ID:KHmWNbk0

土御門「……まあ仮に異世界人だとして、そうするとIDカードも無いんだろう?資料はあるのか?」

土御門は驚きつつも表面上の平静を取り戻し、電話の男に問うた。
俄かに信じがたい話を敢えて仮定とする程度までに留めておいたのは、やはり統括理事長からの直接依頼だというのが最も大きい。
一方通行も海原も結標もおそらく同じだろうと土御門は勝手に虫の良いひとりぎめをしておいて、さっさと仕事の実行へ進もうとする。


『そうですね。IDカードは誰一人として持っていません。
 滞空回線から画像と声質、今までの行動パターンなどといった情報を一人ずつまとめていますからそれをお渡しすることになります。
 とはいえ現状では確保すべき人が何人いるかも正確に判明していませんから、まずは大きく行動している三人のみの確保となりますが』


一方「まずは三人って、何人で鬼ごっこしてりゃ気が済むンだよ」

心底面倒くさそうに言い返したのは一方通行だ。
能力の性質と制限時間上、ターゲットを見つけ次第さっさと[ピーーー]ほうが得意である彼としては、怪我をさせない程度の手加減のほうが面倒臭い。
不完全燃焼だろ、と彼は誰に告げているわけでもなくぼやいた。


そんな一方通行の愚痴を聞かなかったことにした電話の男は土御門の望み通りにさっさと話を進めていく。

『まず海原光貴さん。今回は表の人々とのかかわりが予想されますのでこちらで残りの三人の情報整理と送信を。
 土御門さんは現在第七学区の南部に居る二人の女の確保をお願いします。特にうち一人はあなたの知人と現在関わっているようですから。
 それから一方通行さんと結標さんは二人がかりでこの男の確保をお願いします』


突然SOUND ONLYと表示されていた画面は写真画像に切り替わる。

まず表示されたのは茶髪の、まだ十四歳程度に見える少女と青い長髪の成人に近いであろう女性。
全く別のところの写真ではあったが、一度に表示されたことと二人の性別から土御門が受け持つ資料だとわかる。


次に現れた写真に写っていた男は、グループの男三人が思わず結標の髪の長さと見比べてしまうほどの長髪の人物だった。
驚くほどまとまっているストレートの緑色の髪。しかも頭には何か三角のものが付いている。

まるで角のようだ、と一方通行は漠然と感じた。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
293Res/164.98 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice