過去ログ - アルル「ボクは元の世界に戻りたいんだ」 禁書目録「魔導師……?」
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185: ◆BOdpUfAi3.[sage]
2010/11/16(火) 02:47:37.04 ID:blEGYi20

要するに一単語で言いきってしまえば軟禁である。


固法「…………それは、」

初春『あ、ご安心ください。出来るだけ早くに来てもらうよう頼みつけたので、お茶か食事でもしていればすぐかと思いますよ』


どれくらい彼女を閉じ込める必要があるのか。そう聞こうとした固法の質問は、最後まで言わせずに返ってきた。
ほんの数時間なら軟禁というレベルでもなさそうか、と固法は静かに息を吐いた。

そこで、ふと視線を落とすと二人の少女がこちらをじっと見ていることに気付く。
雰囲気がわかったのだろうか、黒子がアルルにちらと視線を向けてなにやらアピールをしている。


固法「これは本人に伝えても大丈夫そうかしら」

初春『大丈夫ですよ。ただ』

固法「ありがとう。じゃあ私たちも帰るわ」

ぷつり。
固法はアルルに薄い愛想笑いを浮かべて、出来るだけ何事もないかのように告げる。

風紀委員は所詮学生の集まりの組織であって、権力は警備員に比べるとはるかに劣る。
その警備員が出ない程の上位組織が彼女のために出ることは、即ち、「風紀委員なんかが出しゃばるな」と。
先程知り合ったとはいえ、彼女のあっけらかんとした笑顔からも内面は容易に想像できる。
きっと害を与えることはないだろうとは思うが、それでも彼女が望むのなら学園都市をせいいっぱい堪能してほしい。


ごめんね、あなたについて調べるための組織が動き出したんですって。急いで支部に戻りましょう。

黒子は視線を地に落として静かにその言葉を反芻した。


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