過去ログ - アルル「ボクは元の世界に戻りたいんだ」 禁書目録「魔導師……?」
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273: ◆kQbqnex3XI[sage]
2011/03/13(日) 17:06:48.40 ID:ZQTtuwlZ0

一方(――生きてあのガキを帰すことだけを考えろ。命さえあれば、冥土帰しが居る)


打ち止めは仮にも逃走マニュアルを埋め込まれたクローンだ。
そう簡単に口を割るとは思えないし、それなら男がそう簡単に[ピーーー]とも思えない。

それに、先程の力。
男と下手に打ち止めの居る場所で遭遇してしまったら、打ち止めを守り切れる保証が無い。
それなら、と一方通行は考えていた。

打ち止めを見捨てているわけではない、と自分に何度も言い聞かせながら、一方通行はビルを蹴って学園都市を舞う。
まともに機能しているのか怪しいビルから、だんだんと人の気配が漂うビルへ。

前方のビルの位置をちょくちょく確認しながらも、一方通行は地上を眺める。
跳んでいる一方通行の姿に気付いて驚く学生たちも居るが、今の彼の視界には入らない。
探しているのは、男と、クローンの少女と、そして。


一方(賭けだが、服装は似ている)

黒いワゴン車の姿を捕捉した一方通行は一気に急降下する。

びゅうと冷たい風を受けながら、車の助手席に当たる場所に手を触れて。
車の屋根が紙のようにめくれあがって、白い少年の体はぽすりと助手席に着席した。


土御門「……は?」

アルル「へ?」

一方通行は、運転手にそのまま進めと命令した。男は小さく息を呑む。

後部座席で呆然とした声をあげる二人を無視して、一方通行は拳銃を向ける。
先程戦いを繰り広げた男と、同じ世界に居たと推測される少女に向けて。

一方通行は、土御門に気付かれないようにかちりとチョーカーのスイッチを元に戻した。

一方「下手に動いたら撃つ」




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