過去ログ - 上条「だからお前のことも、絶対に助けに行くよ」一方「……」
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◆uQ8UYhhD6A
[saga]
2010/11/09(火) 22:14:00.73 ID:QFVk0n.o
「何よ、そんなに驚くことないじゃない。アンタたちが最初に振ってきた話題でしょーが」
「いや、それはそォだが……。
クローンに対する答えがアレだっただけに、オマエはあまり好きじゃなさそォな話題だったからな。少し意外だっただけだ」
「あー、あれね。まあ確かにそうかも。でもあれから急にクローンの噂をよく聞くようになってさ。
ちょっと前までは常盤台の一部でしか聞かなかった噂だったのに、
いつの間にか街中のあちこちでクローンの噂がされるようになったから、ちょっと気になっちゃってね」
「そ、そォか。で、何だ?」
表情はいつも通りのポーカーフェイスだが、内心は何か良からぬことが起こってしまったのではないかと気が気ではない。
それにしても御坂妹め、少し行動が早すぎやしないか、と一方通行は心中で毒づいた。
「うん。こないだ私はクローンについてあれこれ言ったけどさ、アンタたちがどう考えてるのかは聞かなかったなーって思って。
で、どう思ってるのか聞いてみようかと」
「……クローン、なァ。俺は記憶がねェから、ある日突然実は双子の弟が居ました、って教えられたのとそォ変わらねェな」
「あー、なるほど。そんな感じなら、今のアンタにとっては充分ありうる可能性なのか」
「でも、オマエは生まれてから今までずっと双子なンか居なかったンだろ? その辺が俺とオマエの感覚の違いになるだろォな」
「けど、クローンって遺伝子的には完全に同一人物なのよ? ちょっと気味が悪くない?」
「その辺は、それぞれの考え方の違いなンだろォな。
俺はまだそっち方面の学問には詳しくねェから突っ込ンだことは言えねェけど、一卵性双生児とそンなに変わらねェと思うぞ。
それに遺伝子的に同一人物ってだけだから、環境や生活習慣が変われば体格や性格だってだいぶ変わってくるしな」
「ふむ……。まあ、確かにその通りかも。黒子もなんかコピーロボットみたいに考えてるみたいだったしなー。
それにしても、双子の妹、ねえ」
……これは、意外と好感触だろうか。
一応、作戦についての打ち合わせは最後までしてある。それに、御坂妹はほぼ準備完了したのであとは仕上げだけと言っていた。
予定よりだいぶ早いが、御坂妹にしても一方通行にしても、時期は早いに越したことはない。
一方通行は決断を下した。
「……そォ言えば、よ。俺も最近、オマエのクローンについて変な噂を聞いた」
「え? どんなの?」
「樋口製薬・第七薬学研究センターにオマエそっくりの奴が入って行ったのを見た奴が居て、
それがオマエのクローンなンじゃねェかって噂されてるンだと。それともオマエ、なンか心当たりあるか?」
「……いや。そんな施設、行ったことどころか聞いたこともないわ」
途端、美琴の声が低くなった。
ああこれは絶対何か企んでると思いながらも、一方通行はわざとなんでもない風に言葉を続ける。
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