過去ログ - 上条「だからお前のことも、絶対に助けに行くよ」一方「……」
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◆uQ8UYhhD6A
[saga]
2010/11/20(土) 21:27:34.06 ID:paIcwrUo
「じゃ、さっさと逃げるわよ。学校外での能力使用は基本的に禁止だから、私まで事情聴取に連れてかれちゃうし」
「ミサカが不良に誘うまでもなく、お姉様はすでに不良だったのですね、とミサカは目を丸くします」
「べ、別にいつもこんなことしてるわけじゃないってば。今回は特別……」
「そんなことより、お姉様」
言葉の途中で、急に御坂妹がずいっと顔を近づけてきた。
あまりにも顔が近いので美琴は少し後ずさるが、それでも御坂妹から視線を外さずに問い返す。
「な、何よ?」
「さっきのをもう一度言ってください、とミサカはお願いします」
「へ? さっきのって何よ?」
「『人の妹に手ぇ出しといて逃げられるとでも思ってんの?』の『妹』部分を繰り返してくださると非常に嬉しいのですが、
とミサカは引き続きお姉様にお願いします」
「うぐっ!?」
つい勢いで口走ってしまった台詞だったのだが、御坂妹は聞き逃していなかったらしい。
美琴は至近距離から目を覗き込んでくる御坂妹を見てさらに後ずさったが、そうして空いた差を埋めるように御坂妹が詰め寄って来る。
……斯くなる上は。
「な、何言ってんのよ、そんなこと言ってないわよ。気のせいじゃない?」
「いいえ、このミサカの耳は誤魔化せません。確かに言っていました、とミサカはしらを切ろうとするお姉様に更に詰め寄ります」
「そんなことより逃げないと! それにハンバーガー食べに行きたいんでしょ? ほら早く!」
「……お姉様のツンデレのツン比率の高さには困ったものです、とミサカはやれやれと首を振ります」
「なんか言った?」
「いえ何も、とミサカはお姉様に倣ってしらを切ることにします」
御坂妹は、変に焦りながら自分をハンバーガーショップに連れて行こうとしている美琴に素直についていくことにする。
まだまだ道のりは長そうですね、と御坂妹は心中で呟いた。
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