過去ログ - 上条「だからお前のことも、絶対に助けに行くよ」一方「……」
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147: ◆uQ8UYhhD6A[saga]
2010/11/23(火) 21:26:22.39 ID:QjJiIigo
「……と、いうことがありました、とミサカは昨晩の出来事を振り返ります」

「良かった。あの後もちゃんと上手く行ったんだな」

最早溜まり場となりかけている第七学区のとある喫茶店で、上条と一方通行は御坂妹の結果報告を聞いていた。
意外と強情な美琴に少々不安が過ぎったりもしたが、概ね成功で終わらせることが出来たようだ。

「そう言やァ、情報のヒントってのは結局やったのか? その様子だとどさくさに紛れてスルーしても大丈夫そうだったが」

「そこはきちんと約束を守りました。
 と言っても、ほんの触りやボコって欲しい人間の名前くらいしか教えていませんが、とミサカはさらりと物騒なことを口にします」

「ああ、そうそう。それ俺も気になるから教えて欲しいんだけど……。駄目か?」

「構いませんが、そんなことを聞いてどうするつもりですか? ボコるんですか? とミサカは疑問を投げ掛けてみます」

「いや、そのボコって欲しい人間ってお前たちの製造者のことなんだろ? だから、ちょっと気になってさ」

「別に構いませんが……。アレは冴えない男ですので、恐らくあなたの想像しているような人間ではありませんよ。
 まあとにかく名前をお教えしておきますと、天井亜雄と言う男です。
 量産型能力者計画の創始者でミサカたちの人格データを作成した、言わば生みの親でしょうか、とミサカは懇切丁寧に説明します」

「何でそンな奴をボコって欲しいンだよ。恨みでもあンのか?」

「まあそんなところでしょうか。と言うか、アレをちょっと行動不能に出来れば、ミサカたちにとって少々都合が良いのですよ。
 ただ、ミサカたちを生み出してくれたことに関してはもちろん感謝していますよ、とミサカはフォローも忘れません」

「ふーん、御坂妹にも色んな事情があるんだな」

「そういうことです、とミサカは肯定します」

御坂妹は紅茶を口に運びながら、ふうっと悩ましげに息を吐く。
上条には何だかよく分からなかったが、自分たちの製造者をボコって欲しいというのだからよっぽど深い事情があるのだろう。

「そォ言えば、俺たちの扱いはどォすンだ? 流石に素直に協力者ですって言うワケには行かねェだろ」

「それについては、適当に御坂美琴の妹を名乗る人物に会って会話したとでも言っておけば良いでしょう。
 その場合、お姉様のリアクションが面白くなりそうですが、とミサカはその場面を想像してニヤニヤします」

「確かに驚くだろォな。よし、アイツが何か飲み物飲ンでる時に切り出してみっか」

「お前は鬼か! 一〇〇%咽せるだろ」

上条はそうツッコミながらも普段の仕返しがてらそうしてみるのも面白いかもしれないと思ったが、
これは正当な報復なので鬼ではない……と、願いたい。
そんな葛藤をしている上条を知ってか知らずか、一方通行は構わずに話を続ける。


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