過去ログ - 上条「だからお前のことも、絶対に助けに行くよ」一方「……」
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151: ◆uQ8UYhhD6A[saga]
2010/11/23(火) 21:28:53.59 ID:QjJiIigo




「そォ言えば、この前オマエの妹に会ったぞ」

「ぶふぉっ!?」

……本当にやりやがった。
上条は、美琴が噴き出した所為で顔に掛かったヤシの実サイダーを無表情のままハンカチで拭きながらそう思った。すごいベタベタする。
ちくしょう、自分は安全なところに避難しやがって。

「げふっ、ごふっ、ちょ、ごめん、顔すごいことになってるわよ」

「知ってるよ……。そんなの俺が一番よく知ってるよ……」

「オマエの不幸はマジで折り紙つきだなァ」

「いや、これは狙ってやっただろ! 確信犯だろ!」

「何の事だか」

一方通行はそっぽを向きながらしらを切るが、いつものポーカーフェイスが普段より少し楽しそうに見えるのでわざとで間違いないだろう。
しかし御坂妹との繋がりを悟られてはいけない手前、あんまり露骨に文句が言えないのがもどかしい。

「そ、それで、い、いいい妹が何よ?」

「あァ、妹が今度四人一緒に遊園地に行こうとさ」

「!? げはっ、ごほっ!」

「だから何でそのタイミングで飲み物を口に含むんだよ! ビリビリも狙ってるの!? アレこれ四面楚歌!?」

「う、うっさいわね! ちょっと飲み物が気管に入って咽せただけでしょ! 別にあの子の発言に驚いて咽せたわけじゃないんだからね!」

(そこまでくると逆に分かりやすいわ!)

喉元まで出たツッコミを何とか飲み込んだ上条は、無言のまま更に追加で浴びせられたヤシの実サイダーを拭き続ける。
しかし、ハンカチももう使い物にならなくなってきたので今度は病室のティッシュ(もちろん一方通行のもの)を強奪した。
悪いのは一方通行なので文句は言わせないと言わんばかりの眼力だが、当の一方通行は何処吹く風だ。

「で、第六学区に新しくオープンした遊園地のチケットを手に入れたからそこに行こうって誘われた。もちろン御坂も行くだろ?」

「えっ、うう、わ、私は……」

(……やっぱりあンまし乗り気じゃねェな。まァ、確かに他人に自分のクローンの存在を知られかねないよォな真似は控えたいのが普通だな。
 ここは、御坂妹から借りた知恵を使ってみるか)

しどろもどろ状態の美琴を見ながらそう判断した一方通行は、御坂妹に言われた言葉を頭の中で反芻して間違えないように確認すると、
さも何気ない風を装ってこう言った。


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