過去ログ - 上条「だからお前のことも、絶対に助けに行くよ」一方「……」
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◆uQ8UYhhD6A
[saga]
2010/11/23(火) 21:31:43.20 ID:QjJiIigo
「ありがとうございます! 本当にありがとうございます! とミサカは力の限り感謝の気持ちを表現します」
「いや、そこは構わないんだけどね? ……君たちは、本当にそれで良いのかな?」
喜ぶ少女とは対照的に、冥土帰しの表情は暗い。
しかし少女はそんな言葉にもまったく表情を変えることなく、嬉しそうな表情のままこう言った。
「はい。少なくともこのミサカにとってはこれが最善の道です。ですから、本当に心から感謝します、とミサカは感謝の言葉を繰り返します」
「……そうか、分かった」
「それでは、ミサカはまだやらなければいけないことがあるので失礼します、とミサカは別れの挨拶をします」
そういって少女は再び深々と頭を下げると、冥土帰しの部屋を出て行った。
冥土帰しはそれを暫らく見送っていたが、やがてのその後ろ姿が見えなくなると、珍しく本当に疲れたようなして椅子に深く腰かける。
彼はデスクに置かれたとある患者のカルテを眺めながら、固く目を閉じてそっと額に手を当てた。
「……本当に、これで良いのか?」
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