過去ログ - 上条「だからお前のことも、絶対に助けに行くよ」一方「……」
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[sage saga]
2010/10/24(日) 16:57:31.30 ID:lnwWc/Yo
事件から数日後。とある病院の診察室。
冥土帰しという異名を持っているらしい医者による診察が終了したので、一方通行は診察のために脱いでいた手術衣の上着を着直した。
別に手術をしたわけでもないのに何故手術衣を着ているのかというと、前着ていた服がぼろぼろになってしまったからだ。
「経過は良好、能力も安定してるみたいだね? もう大丈夫だよ」
カルテに一方通行の状態をすらすらと書き込みながら、冥土返しがそう言った。
あれから様々な検査を行った結果、一方通行には何らかの能力が発言していることが判明したのだ。
待っているだけで手持ちご無沙汰な一方通行は冥土返しを眺めながら、ぼんやりと意味不明な自分の能力について考えていた。
「能力、ねェ。そう言えば、俺の能力って結局なンなンだ? 最初は紫外線なンかの一部の有害物質を弾く能力、っつってたが」
「それが、僕にもよく分からないんだね?
最初は体表に微弱なバリアを張る能力かと思ったんだけど、たまに身体能力も向上することがあるみたいだし。
能力開発のほうは専門じゃないから、詳しいことはそっちの専門家に聞いたほうが良いだろうね?」
「そこまでして知りたいわけじゃねェよ。それに、迂闊に動けばまた奴らが来るかもしれねェしな」
……実は一方通行は最初、この病院に入院することを拒否したのだ。
自分は得体の知れない何者かに狙われているから、この病院に迷惑を掛けることになるかもしれない。
だから、多数の患者を守るべき病院が、自分のような人間を迎え入れるべきではない。
それが一方通行の主張だった。
しかし冥土帰しは、自分は学園都市の裏事情に精通しているから大丈夫だ、などと言って一方通行を言い負かし、半強制的に入院させた。
確かにここに入院してからというものの、あんなにしつこかった追跡者の影を感じたことは一度もない。
けれどそれはただの偶然で、一方通行は今にもあの追跡者達がこの病院ごと破壊して自分を誘き出そうとするのではないかと思ってしまう。
ただ、一方通行も間違いなく怪我人である。
だからこうして治療を受けられるのはありがたかったが、それでもこれでは病院にとってもあまりにもリスクが大きすぎる。
外傷の方はだいぶ癒えてきたことだし、本当なら今すぐにでもここから抜け出したかった。
それにそうして動き続けていなければ、いつか居場所を特定されて追い詰められてしまうのではないかと、不安で仕方がないのだ。
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