過去ログ - 上条「だからお前のことも、絶対に助けに行くよ」一方「……」
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◆uQ8UYhhD6A
[saga]
2010/11/27(土) 16:48:49.81 ID:1DNSA0ko
「おーい、こっちこっち」
第六学区の遊園地前。待ち合わせ場所であるそこに最後にやってきた美琴に向かって、上条がひらひらと手を振った。
美琴はそれを目印に駆けてくると、少し意外そうに他の三人を見回した。
「アンタたち、早いわね。私も結構早めに出たつもりだったんだけど」
「俺は不幸に遭っても遅れないように、かなり早めに出たからな。でも今日は珍しく何事もなくここに辿り着けたんだ」
「ミサカは今日が楽しみだったので少し早めに来てしまいました、とミサカは待ち切れなかった故に早く来てしまった旨を説明します」
「俺は基本的に暇人だからなァ。早くに出てこの辺ふらふらしてたら既にコイツらが居たから合流しただけだ」
美琴もかなり早めに出たつもりだったのだが、彼らはそれよりも遥かに早くここに来ていたようだ。
ともかく、もう既に全員が揃ってしまっている。が、まだ指定した集合時間の30分前。
遊園地自体は既に開場しているが、それでもまだだいぶ早い時間だ。
流石に遊園地の入り口前なので人はそこそこ多いが、まだこんな時間だからか予想していたよりもかなり空いている。
「で、これで全員だよな。一応全員顔見知りだけど、改めて自己紹介しとくか?」
「はい、そうしましょう。ではミサカから行きますね。
ミサカはお姉様、御坂美琴の妹です。妹と呼んで下さると嬉しいです、とミサカは自己紹介をします」
「俺は一方通行。本名じゃねェが、便宜上そォいうことになってる」
「えーと、俺は上条当麻。ビリビリとは喧嘩友達って感じかな。宜しく」
「今更だと思うけど……。私は御坂美琴。常盤台の超電磁砲、超能力者の第三位よ」
「自分から言い始めておいて何ですが、本当に今更ですね。ですが、とにかく宜しくお願いします」
言いながら、御坂妹はぺこりと礼儀正しく頭を下げる。
上条もそれに答えて軽く頭を下げたり、一方通行もそれに応じたりしていたが、そんな三人を眺めながら美琴は微妙な心境になっていた。
(まったく、人の気も知らないで普通に楽しんじゃってさ。ついついゲコ太に釣られて来ちゃったけど、本当に大丈夫かしら?)
「……御坂? どォした、ぼォっとして」
「な、何でもないわ。それよりさっさと入場しちゃいましょ。今はまだ良いけど、もう少し経つと入口が混雑しちゃうわよ」
「それもそうですね、とミサカはお姉様に同意します。
それから、こちらがチケットですので各自失くさないように所持していてください、とミサカはお願いします」
「お、ありがとう」
上条は御坂妹から遊園地のチケットを受け取ると、何となくそのチケットにプリントされているイラストを眺めてみた。
そこには、美琴がご執心しているという緑色生物が何匹も描かれている。
よく見てみれば微妙に顔や身に着けているものが違うのでそれぞれ別のキャラクターなのだろうが、上条にはさっぱりわからなかった。
当然美琴に尋ねてみれば分かるのだろうが、そうする勇気を上条は持っていない。
多分、訊いた途端にもの凄い勢いで語られる羽目になるだろう。
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