過去ログ - 上条「だからお前のことも、絶対に助けに行くよ」一方「……」
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174: ◆uQ8UYhhD6A[saga]
2010/11/27(土) 16:50:59.92 ID:1DNSA0ko
「おーいビリビリ。写真撮るから戻って来い、色んな意味で」

「……はっ! そうだったわ、記念写真を取らないと! 私としたことが迂闊だったわ!」

「はいはい、並びますよ。あ、そこ入らないのでもうちょっと詰めて下さい、とミサカは撮影の準備を促します」

「ほら、折角の記念写真なんだから一方通行も笑いなさいよ」

「いやそれはやめた方が良いと思う」

「……悪かったな。仏頂面で」

「そろそろ撮りますよ。カメラの方をちゃんと見てください、とミサカはカメラ目線を指示します」

「すみません、もう大丈夫ですよー! お願いします!」

美琴が手を振りながら合図を出すと、撮影を引き受けてくれた人の掛け声とともにシャッターが押された。
すぐに美琴がカメラの確認をしに行って、その出来に満足したらしい彼女は上条たちに向かって手でOKの合図をする。

一方、御坂妹は撮影が終わって去って行くゲコ太に向かってずっと手を振っていた。どうやら御坂妹もあれを可愛いと思っているらしい。
美琴は上条と一緒に撮影してくれた人にお礼を言うと、再びカメラの確認をしながら満足そうな顔で戻ってきた。

「うんうん、良い出来。あの人なかなか腕が良いわね」

「満足してくれたか?」

「もちろんよ。それじゃ、一番最初に私の目的に付き合わせちゃったんだから、次はアンタたちの行きたいとこに付き合うわよ。
 何処行きたい?」

「それなら、ミサカはジェットコースターに乗ってみたいです。とにかくすごく早くて怖いのが良いです、とミサカは希望を述べます」

「初めてなのにそんなのに乗って大丈夫なのか?」

「初めてだからこそ一番すごいものに乗ってみたいのです。やはり初体験は面白くなくては、とミサカは意気込みます」

「とにかく、ジェットコースターね。私も一度は乗っておきたいと思ってたし、ちょうど良いわ。
 ゲコ太探しの為に地図は完全に頭に入れてあるから場所も分かるし……。そうね、一番大きいジェットコースターはあっちかしら。
 ほら、ここからも見えるでしょ?」

そうして美琴が指差したのは、だいぶ遠いところにあるにもかかわらず確かにその巨大な姿を確認できるジェットコースターだった。
流石にここまでは悲鳴は聞こえてこないが、間違いなく近くに行けば阿鼻叫喚のごとき絶叫が聞こえてくるだろう。
小さな頃にジェットコースターに乗ったきりトラウマになっている上条は顔を青くさせたが、年下の女の子が二人もいる手前、弱腰になれない。
その一方で、その姿を見た御坂妹はほんの少しだけ楽しそうな雰囲気を滲ませていた。いつも無表情なのに。


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