過去ログ - 上条「だからお前のことも、絶対に助けに行くよ」一方「……」
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◆uQ8UYhhD6A
[saga]
2010/11/27(土) 16:52:12.01 ID:1DNSA0ko
「あれならば確かに期待できそうです、とミサカは無い胸を期待に膨らませます」
「無い胸とか言うな。悲しくなるわ」
「……オイ、上条。何か顔色悪ィぞ。大丈夫か?」
「だ、大丈夫だ。……そう言えば一方通行もジェットコースター初めてだよな? 大丈夫そうか?」
「? あァ、見た感じは大丈夫そォだ」
「そうか……。はあ」
上条が溜め息をつくと、一方通行は不思議そうに首を傾げた。何とか理由は悟られずに済んだようだ。
そして彼らは引き続きはしゃいでいる美琴と御坂妹に連れられて、ジェットコースターのあるエリアへと歩いて行った。
―――――
「うぷ……。やっぱり見栄張らずに辞めておけばよかった……」
「何か様子がおかしいと思ったら、オマエジェットコースター苦手だったのかよ。素直に言っておけば良いものを」
「いやでも楽しそうなビリビリと御坂妹を見てたら空気読もうかなって……」
「もう一回乗ってみたいです、とミサカは構わずに己の欲望を曝け出します」
「いやいや、ちょっとは遠慮してあげなさいよ。ほら、飲み物買ってきたわよ。飲みなさい」
少し離れた屋台からコールドドリンクを買ってきてくれた美琴が、そのうちの一つを上条に向かって差し出した。
上条はそれを受け取って一口飲んだが、むしろ逆効果だったのか一瞬ドリンクを戻しそうになりながらも何とか飲み込んだ。
「うえ……、悪いなビリビリ……」
「だからそのビリビリっての辞めなさいって言ってんでしょうが」
流石に電撃は来なかったが、代わりに額をぱしんと軽く叩かれた。
大して痛くもなかったが上条は額を抑えると、いつもこのくらい優しかったらいいのに、などと思った。
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