過去ログ - 上条「だからお前のことも、絶対に助けに行くよ」一方「……」
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18:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]
2010/10/24(日) 17:00:03.16 ID:lnwWc/Yo
放課後。上条はとある高校の教室でのろのろと帰る準備をしながら、これからどうしようかと考えていた。
とりあえず今日も一方通行のお見舞いに行くつもりだが、今日こそは『一方通行』についての情報収集もしてやりたい。
……が、当然ながら当てがない。

上条は幻想殺しという特殊能力を持ってはいるが、学園都市の行っている身体検査ではその能力は測定できないため、レベルは0。
その所為もあってか、もちろんコネなんか持っていない上条は情報収集するにもその範囲が狭すぎるのだ。

「どうしたカミやん、浮かない顔して。また特売品でも逃したのかにゃー?」

「いやいや、これはまた奨学金を引き落とそうとしてキャッシュカードを踏み抜いたときの顔やで!」

「どっちもちげーよ! つーか、どんな顔だよそれ!」

級友である土御門と青髪ピアスが上条の溜息を聞きつけてやってきた。
しかし上条の通っている学校はいわゆる底辺校なので、この二人に一方通行について尋ねた所で自分と同じで何も知らないだろう。
すると、暗い顔をしている上条を見て別の予感を感じ取ったのか、クラス委員長である吹寄が近づいてくる。

「……貴様、まさかまた何か問題を起こしたんじゃないでしょうね?」

「ま、まさかまさか! 吹寄が心配するようなことは何もないですよ? はい!」

「怪しい。素直に白状しろ!」

「いやほんとですって! マジでマジで! あ、そうだ、お前ら一方通行って知ってるか? なんか能力名らしいんだけどさ!」

多少無理矢理だが、こうでもして強制的に話題を転換しなければ、待っているのは世にも恐ろしい吹寄の頭突きだ。
上条は少し無謀だったかと思ったが、意外にも皆この話題に食い付いてきてくれた。

「一方通行? 知らんなあ。なんやそれ?」

「名前の意味をそのまま受け取るなら、加速装置のことよ。でも、一方通行なんて能力は聞いたことがないわ。
 一般的な能力のカテゴリでもなさそうだから、たぶん超電磁砲や心理掌握みたいな個人の能力名だと思うわよ。それがどうかしたの?」

「い、いやちょっと調べものをしててさ! 知らないなら良いんだよ、アハハハハ!」

上条のわざとらしい笑い声に何かがあると思ったのか、吹寄は再び怖い顔になる。
ああもう頭突きは免れないのかと上条が観念しかけたその時、突然土御門がいつになく真剣な顔で声を掛けてきた。
              . . .
「カミやん、どうしてそいつについて調べてるんだにゃー?」

「へ? あーと、ちょっと小耳に挟んでさ、好奇心だよ。土御門、何か知ってるのか?」

「……いーや、聞いたこともないにゃー。でもま、あんまり首を突っ込まない方が良いと思うぜい? 世の中物騒だからにゃー。
 もしかしたら、何か危ない事件に関わってるような能力者のことかもしれないぜよ?」

「へ? あ、おう。分かった」


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