過去ログ - 上条「だからお前のことも、絶対に助けに行くよ」一方「……」
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◆uQ8UYhhD6A
[saga]
2010/11/30(火) 20:46:10.76 ID:wmHevFEo
鏡の館内部。凄まじい応酬の末になんとかここまでやって来ることの出来た上条と美琴は、さっそく鏡の迷路に翻弄されていた。
あちらこちらに自分の姿が映っている、などというレベルを遥かに超越している。
実に三百六十度すべてに自分たちの姿が映っているように見えるので、どちらに行けば先に行けるのかが皆目見当もつかないのだ。
「すっげえな。もう何処から入ってきたのかもよく分かんねえぞ」
「ふふん、アンタはまだまだね。
私なんか電磁波で障害物の有無を把握できるから、自分たちが何処から来て何処へ行けば良いのかちゃーんと分かってるわよ?」
「へ? あ、ちょっと待てビリビリ!」
上条の制止も聞かずにずんずんと進んで行こうとした美琴は、そのままの勢いで思いっ切り鏡に額をぶつけてしまった。
上条はその反動で後ろに倒れそうになった美琴を受け止めると、心配そうな顔をしながら彼女の顔を覗き込む。
「……お前な、ちゃんと入口の説明読んだか?
簡易AIMジャマーみたいなものでAIM拡散力場も乱反射してるから、そういうのはあてにならないんだって」
「うっ、ううううううるさい! 良いからさっさと放してよ!」
「っと、ごめんごめん。つーかすごい音したけど、タンコブとかできてないか?」
「ふにゃっ!?」
美琴が暴れるので上条はすぐに彼女の体を解放したが、すかさずその額にそっと手を当てて顔を近づけてきた。
額にある冷たい手の感触とすぐ近くにある上条の顔を見て美琴は顔を真っ赤にさせたが、
幸か不幸かタンコブ探しに集中しているらしい上条がそれに気付くことはなかった。
(う、ぐぐぐぐぐ……。こんなAIM拡散力場を乱反射してるようなところで電撃を飛ばしたらどうなるか分からない……。
だから私がされるがままになってるのは自分が怪我をしない為であって、別にずっとこのままでいたいとかじゃ無いんだから! うん!)
「うん、タンコブは無さそうだな。良かった良かった。他に痛いところとかないか?」
「だから大丈夫だって言ってんでしょ! それに大して痛くもなかったんだから!」
「本当ぐわっ!?」
美琴の額から手を引いて屈んでいた身体を起こそうとした途端、上条はごつんと勢いよく天井に頭をぶつけてしまった。
どうやら、ちょうど天井が低くなっているところだったようだ。
上条はぶつけたところを擦りながら起き上がり直すと、ふと頭がそこまで痛くないことに気が付いた。
「あれ、本当にあんまり痛くないな。なんだこれ?」
「ちょっと触ってみたけど、鏡なのに柔らかめの素材で出来てるみたいね。もしかしたら鏡じゃないのかしら」
「へー、不思議だな。学園都市の技術って本当に進んでるんだ」
「当然でしょ、学園都市は『外』と三〇年くらい技術レベルの差があるんだから。
普段私たちの目の届く場所には超能力や掃除ロボくらいしか『外』との技術レベルの差を表すものがないから分かりにくいかもしれないけど、
この学園都市にはもっと凄い技術がごろごろしてるんだから。ま、私たちに見えないところでしか使われてないだろうけどね」
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