過去ログ - 上条「だからお前のことも、絶対に助けに行くよ」一方「……」
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189: ◆uQ8UYhhD6A[saga]
2010/11/30(火) 20:48:05.44 ID:wmHevFEo
見やれば、御坂妹は先程の上条なんか目じゃないくらい真っ青な顔をして口を抑えていた。
一方通行はそんな彼女の背中を擦ってやりながら、何となく原因に思い当たって呆れたような顔をする。

「……オマエ、そォ言えば調整を続けねェと生きていけねェよォな身体してンだろ? やっぱ連続ジェットコースターは無理があったのか」

「ミサカたちは軍用クローンです、そんなことあるはずが……、うえ。
 済みません一方通行、やっぱり肩を貸してもらえますか? とミサカは切実にお願いします」

「ほらよ。掴まれ」

一方通行は御坂妹に肩を貸してやるが、彼も彼で杖突きなので、肩を貸してやるのはだいぶ辛そうだ。
御坂妹は一方通行に体重を預けながら、自分で自分の胸を擦って何とか気分を落ち着かせようと努力する。

「少し休憩すれば大丈夫だと思います、とミサカは力なく返事をします……」

「無理してわざわざ長く喋ろうとすンな。すぐそこだからちょっと我慢しろよ」

「杖を突いているのに申し訳ありません、とミサカは一方通行に謝罪します」

「良いから気にすンな。ほら、行くぞ」

一方通行は御坂妹の体重を支えながら、杖を突いているにしては素早く目的地へと向かって歩いていく。
歩いている最中も、御坂妹の顔色は悪くなる一方だった。



―――――



それなりの時間をかけて二人は漸く食堂に辿り着くと、一方通行はすかさず空いている席に御坂妹を座らせた。
椅子に座らせた途端、御坂妹はぐったりとして机に突っ伏する。相当辛そうだ。

「オイ、本当に大丈夫か?」

「うぅ……、認めたくはありませんが、やはりジェットコースターに乗ったことによる重度の乗り物酔いのようなものだと思いますので、
 やはりしばらく休ませて頂ければ問題ないかと、とミサカは私見を述べます……」

「ほらよ、水持ってきたぞ。飲めるか?」

「ありがとうございます……」

一方通行はセルフサービスの水を御坂妹に差し出してやりながら、自分も杖を置いて御坂妹の向かいの席に座った。
彼は特に彼女のような症状は出ていないが、彼女をここまで運んでくるのに少々体力を使ってしまったようだ。少し疲れた顔をしている。

「ぷは、少し楽になったような気がします、とミサカは一方通行に感謝します」

「回復するまでもォちょっとそこでそォしてろ。……そォだ、体力をつけておいた方がイイな。なンか食べれるか?」

「それではアイスクリームのようなものをお願いします、とミサカは注文します」


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