過去ログ - 上条「だからお前のことも、絶対に助けに行くよ」一方「……」
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◆uQ8UYhhD6A
[saga]
2010/11/30(火) 20:52:56.38 ID:wmHevFEo
混乱する美琴に向かって一方通行はそう言うと、地面に転がっていた松葉杖を手にテロリストへと近づいていく。
松葉杖を持っていると言っても、能力を使って身体を支えているからなのか杖は突いていない。
「もォ寝ちまえ。そっちの方が楽になンだろ」
言葉と同時に、一方通行は松葉杖でテロリストの頭を打った。
どうやら彼は急所を正確に把握しているようだ。大して力を込めていないはずのその一撃だけで、男の意識は落ちて大人しくなった。
改めてテロリストを全滅させたことを確認した一方通行は深い溜め息をつくと、松葉杖を突いて自分の体を支え直す。
その時、彼の目の前に何か白いものが舞い落ちてきた。
気になって、一方通行はひらひらと舞っているその白を掴みとる。掴みとったそれは、真っ白な羽だった。
しかしその羽はしばらくすると、まるで砂のようにさらさらと崩れ落ちて一方通行の手のひらから零れ落ちていった。
ふと倒れているテロリストの周囲に目を向ければ、そこにも白い羽が何枚か落ちている。
けれどそれらの羽もまた、一方通行が掴んだものと同じように溶けるようにして消えていく。普通の羽であったなら、考えられない現象だ。
「…………?」
「ちょっと、何ぼうっとしてんのよ! もうすぐ警備員が来ちゃうんだから、逃げるわよ!」
「えっ、逃げんのか?」
「ここまでやっちゃったんだから当たり前でしょ! 事情聴取とかすごい面倒くさいんだから!」
何度か経験したことがあるような言い方だが、今はそんなことなど気にしていられない。
一方通行としても、こんなところで警備員に捕まってしまうのはさらさら御免だ。
背に腹は代えられないと、彼は再び能力を発動させて松葉杖なしで走ろうとする、が、途端に頭を激痛が襲ってふらついてしまう。
「何だよ、お前ら具合悪かったのか? ほら掴まれ! 走るぞ!」
「妹は私が担ぐから! 早く!」
それぞれ上条が一方通行、美琴が御坂妹に肩を貸し、その場からの逃亡を図る。
後に残ったのは、気絶したテロリストたちと逃げ遅れて店内に僅かに残っていた一般人だけだった。
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