過去ログ - 上条「だからお前のことも、絶対に助けに行くよ」一方「……」
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200: ◆uQ8UYhhD6A[saga]
2010/12/06(月) 01:06:04.01 ID:X3JHb.co
「結局アイスクリームも食べれなかったのでお腹が空きました、とミサカは訴えます」

「お前意外と元気だな! つかこの状況でそれを言うか!」

なんとか警備員や風紀委員から逃げ切った四人は、例の食堂から大分離れた場所にあるベンチで一旦休憩していた。
一方通行によれば先程まで不調だったらしい御坂妹はすっかり元気を取り戻たのだが、今は逆に一方通行が完全にダウンしてしまっている。
どうやら凄まじい頭痛に襲われているようなのだが、念の為に持ってきた頭痛薬を飲んでもなかなか治ってくれない。

「たぶん、これは能力の過剰使用の所為ね。普段は殆ど使わないくせに急に酷使したもんだから、脳に過負荷が掛かっちゃったのよ。
 ただでさえアンタは記憶喪失なんだから、あんまり脳に負荷が掛かるようなことはしちゃいけないのに」

「悪ィな……」

「それにしても、本当に大丈夫か? すごい顔色悪いぞ。もう帰った方が良いんじゃ……」

「……いや、大丈夫だ。少し良くなった」

「無理しない方が良いわよ? 特にアンタはもともと入院中の身なんだから」

美琴が心配そうな顔をしながらそう言うが、一方通行は左右に首を振ると松葉杖を突いてすっくと立ち上がった。
明らかに辛そうだしまだまだ顔色も悪いが、とりあえず自力で立ち上がれる程度には回復したようだ。

「それに、まだ上条が行きてェってところに行ってねェだろ。俺は御坂妹とジェットコースターに乗ったから良いとして」

「お前本当に律儀な……。つっても、俺は絶叫系苦手だしなあ。行きたいところなんか……」

「でしたら遊園地の定番、観覧車はどうでしょう? とミサカは提案してみます」

「ああ、良いな観覧車。高いところから見る景色、結構好きなんだよな」

「煙となンとかは高いところが好き……」

「オイコラお前実は元気だろ」

「アンタのツッコミも本当にいつも通りね。とにかく、ご飯食べたらそれに乗って帰るってことで良いわね?」

「……分かった」

一方通行は少し不満そうだったが、切実に具合が悪いのだろう、それ以上は何も言わなかった。
ふと上条が時計塔を見やれば、もう2時を回るところだ。

「じゃ、何食う? 流石にこの状況でレストランや食堂はやってないだろうから、屋台のホットドックかなんかを買って食べることになるけど」

「そう言えば、屋台にしても観覧車にしても、こんな状態でちゃんと営業してるのかしら?」

「既にすべてのテロリストは警備員によって捕えられ、施設も回復を始めています。
 屋台はやっているでしょうし、これから昼食を食べれば観覧車に乗るのにもちょうどいい時間になるのではないでしょうか、とミサカは判断します」


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