過去ログ - 上条「だからお前のことも、絶対に助けに行くよ」一方「……」
1- 20
202: ◆uQ8UYhhD6A[saga]
2010/12/06(月) 01:07:26.99 ID:X3JHb.co

「いえ、お姉様がそばに居るときだけです。
 あの時は非常に体調が悪かったので、お姉様登場の瞬間と共に録音ボタンを押すのは骨が折れました、とミサカは苦労話を展開します」

「あの状況の中でそンなことしてたのかよ。しかもピンポイントで『妹』部分だけ抜き出してるからいつの間にか編集したンだよな。
 すげェなその執念」

「お姉様の為でしたらこの程度朝飯前です、とミサカは無い胸を張ります」

やたら得意げな顔をしながら、御坂妹はボイスレコーダーを懐に仕舞う。
美琴は一頻り恥ずかしがるとそれで気が済んだのか、顔から手を離して顔を上げると何故か達観した瞳で遠くの方を見つめた。

「うう、分かったわよ。私の負けを認めるわ……。これからは素直に妹って呼ぶわよ」

「やっほい、お姉様に勝ちました、とミサカは万歳をしながら喜びます」

……結局は、ただの意地の張り合い。実に姉妹らしい姉妹喧嘩だっただけのことなのだ。
一方通行は呆れたように薄い笑顔を浮かべながら、そんな二人を眺めていた。

「ただいまーっと、どうした御坂妹? 何で万歳してるんだ?」

「ミサカは遂にお姉様を超えることができたのです、とミサカは得意げに語ります」

「? へー、なんかよく分からんけど良かったな?」

「はい、とミサカは大きく頷きます」

理由を聞いてもよく分からなかったのか、上条はそんな御坂妹を見て首を傾げる。
しかしただ単に嬉しそうにしているだけなので特に問題は無いと思ったらしく、上条はそれ以上追及しなかった。

「で、何を買って来たの?」

「サンドイッチ。色んな種類があったから適当に買って来たんだけど、どれが良い?」

「肉」

「野菜でお願いします、とミサカは希望します」

「卵ある?」

「全部ある……けどさ。一方通行は具合悪いのに肉なんか食べて大丈夫なのか?」

「いっつも味気ねェ病院食わされてンだよ。今日くらい肉食わせろ」

「まあ、お前が良いなら良いんだけどさ」

呆れたように言いながら、上条は一方通行にカツサンド、御坂妹にトマトサンド、美琴に卵サンドをそれぞれ手渡していく。
上条は最後に残ったハムサンドを頬張りながら、三人の座っているベンチの一番端に座った。

「そう言えば、お姉様たちも何人ものテロリストを相手にしたようですね。大丈夫でしたか? とミサカは今更分かり切った質問をします」



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/1072.87 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice