過去ログ - 上条「だからお前のことも、絶対に助けに行くよ」一方「……」
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◆uQ8UYhhD6A
[saga]
2010/12/18(土) 19:51:29.32 ID:IhqcQz2o
「で、カミやん、今日はどうするんだにゃー?」
「あー、まあたまには一緒にゲーセン行くか。確かに最近付き合い悪かったかもだし」
「おお、カミやんは彼女ができても友達を大切にするタイプなんやね! そういう奴は好きやわー」
「ええいだから違うって言ってんだろうがしつこい! そして気持ち悪い!!」
上条の放った右ストレートが、見事に青髪ピアスの顎に決まる。
そのパンチをまともに喰らって吹っ飛んだ青髪ピアスは、椅子と机に埋もれながら非常に良い笑顔を浮かべてサムズアップした。
「ふふ、カミやん、見事なパンチ……や……」
「青ピー!!」
「貴様! また騒ぎを起こして! 何度叱られれば気が済むの!?」
「うわっ申し訳ありません吹寄様もうしませんだからお願いですから頭突きだけはッ!!」
上条の懇願も虚しく、教室に非常に痛そうな鈍音が響く。
吹寄が上条の胸ぐらを掴んでいた右手をぱっと放すと、上条はそのままばったりと地面に倒れ伏した。
―――――
「そろそろ来る頃だと思っていたよ」
患者の居ない診察室で、冥土帰しが扉に向かって呼び掛けた。すると、ゆっくりと扉が開いてその隙間から一方通行が顔を出す。
冥土帰しは一方通行に患者用の椅子を勧めてやったが、彼は椅子を一瞥しただけで座ろうとしなかった。
「……どォいう意味だ?」
「君が先日、どんな酷い目にあったのかは知っている」
その言葉に、一方通行は僅かに目を見開く。
冥土帰しはそんな彼を見て少しだけ悲しそうな顔をすると、そのまま言葉を続けた。
「悪かったね、あれは僕が不注意だった。とても怖かっただろう?
だけど、ここは安全だから大丈夫。君が望むなら退院などせずに、いつまでもここに居てくれても良いんだよ?
それに君はとても頭が良いから、僕の助手になってくれるととても助かるんだけど」
「何を……、馬鹿か。本当に分かってンなら、俺がどれほどの疫病神なのか知らねェとは言わせねェぞ」
「ああ、分かってる。理解した上で言っているんだよ、一方通行」
「……頭、おかしいンじゃねェの。ろくに治療費も払えねェよォな奴に、何をそこまで義理立てする必要がある?
俺を捕まえる為に、この病院ごと破壊しかねねェよォな奴らだぞ。俺一人の為に、この病院に居る奴ら全員犠牲にするつもりか」
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