過去ログ - 上条「だからお前のことも、絶対に助けに行くよ」一方「……」
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◆uQ8UYhhD6A
[saga]
2010/12/18(土) 19:54:57.10 ID:IhqcQz2o
「そんなことにはならないよ、絶対にね。だから君は、何も気にすることはない」
それを聞いた一方通行が、何を思ったのかは定かではない。だが、彼はただゆるゆると首を振った。
まるで、そんな彼らの優しさを拒絶するかのようだった。
「とにかく、俺はここを出て行く。最短でいつ退院できる?」
「……まあ、そう言うだろうと思ってはいたけどね?
それと詳細な退院日についてはもう少しだけ待ってくれ。本当に退院しても大丈夫かどうか、最後に検査をしないといけないからね?
そんなことより、君は一体ここを出て何処へ行くつもりだい? どうせ、行く当てなんか無いんだろう?」
「自分で何とかする。気にすンな」
一方通行は事も無げに言ったが、それは肯定も同然だ。
あまりにも無計画な彼に冥土帰しは溜め息をつくと、呆れたような口調で言葉を続ける。
「やれやれ、そんなことだろうと思ったよ。……『外』に行くつもりなんだってね?」
「……オマエ、一体何処まで知ってやがる」
「そんなのは些細なことさ。
とにかく、『外』に行くつもりなら僕に当てがある。僕の知り合いがやっている病院に話を付けてあるから、そこを頼ると良い。
君ならあちらでも充分な働きが出来るだろうし、たぶん生活には困らないだろう。
なに、そこは学園都市とは何の関係も無い場所だし、院長も信頼できる人間だから安心しなさい。
それに、流石に彼らだって無闇に『外』の施設に手を出したりは出来ないだろうしね?」
願ってもない提案だったが、一方通行は迷っているのかのように僅かに眉根を寄せる。
いや、迷っているというよりも疑っている顔だった。
「信用できないかい?」
「いや。……そンなの、それこそ今更だろォが。あまりにも手際が良過ぎると思っただけだ」
「そのことなら、協力者がいたからだよ。その子たちが他にも様々な便宜を図ってくれたお陰さ」
「……協力者?」
唐突に現れた部外者の存在に、一方通行が訝しげな顔をする。
しかし冥土帰しは、疑り深い彼を安心させるかのようにすかさず補足説明を付け加えた。
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