過去ログ - 上条「だからお前のことも、絶対に助けに行くよ」一方「……」
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◆uQ8UYhhD6A
[saga]
2010/12/18(土) 19:57:58.80 ID:IhqcQz2o
「ああ、心配しなくてもいい。信頼できる、良い子たちだよ。だから疑う必要はまったく無い」
「…………、そォか」
「納得してくれたようで何よりだ。そんなことより、だいぶ顔色が悪いね? どれ、診てあげよう」
「平気だ、要らねェよ。……ちょっと外に出てくる」
「そうかい? まあ、気分転換にはそれが一番だね? ただ、絶対に人通りの少ないところに行ってはいけないよ、危ないからね」
「……そンなの、俺が一番よく分かってる。じゃあな」
疲れた顔をした一方通行は、それだけ言うとすっと診察室を出て行ってしまう。
その背中を見送った冥土帰しは、結局座られることのなかった患者用の椅子に視線を移すと、とても複雑そうな表情を浮かべた。
―――――
なんだかんだで結局ゲーセンにやって来た3馬鹿デルタフォースは、いつか上条が一方通行たちと遊んだ格闘ゲームで対戦をしていた。
あれから美琴に勝つために血の滲むような特訓を重ねた上条は、土御門と青髪ピアスを相手に勝利を続ける。
そして遂に連勝記録の自己ベストを更新した上条は、ゲーム台の椅子に足を乗せて大きくガッツポーズを取った。
「よっしゃあ! 13連勝達成!」
「か、カミやん強くなり過ぎだにゃー。俺たちなんて全然相手にならないですたい……」
「うぐぐぐぐ、これがギャルゲーなら絶対に負けへんのに……」
「ふふふふ、この貧乏学生上条さんがこれだけの強さを得るために一体どれだけの投資をしたのか……。うっ、何か涙出てきた」
「……カミやん、ゲームに熱中するのは良いけどお金は大切にな」
「何か負けたのに負けた気がしないぜい。今度なんか奢ってやるから元気出すにゃー」
本気で涙ぐんでいる上条を慰めるように、土御門がその肩をぽんぽんと叩いてくれた。
その優しさが身に染みる。特に吹寄の頭突きを喰らった後は。
「凄まじい努力を続けてたカミやんには悪いんやけど、これじゃ本当に勝負にならへんから他のゲームせえへんか?
新しいパズルゲーム入ってるでー」
「ああ、そうするか……。正直俺もなんか格ゲー見てたら虚しくなってくるし」
「どんだけ金かけたんだお前……。まあ、今日は嫌なことなんか忘れてぱーっと遊びましょうや」
「そうだな。三人で対戦できるやつとかあるか?」
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