過去ログ - 上条「だからお前のことも、絶対に助けに行くよ」一方「……」
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[sage saga]
2010/10/24(日) 17:10:40.53 ID:lnwWc/Yo
言いながら、美琴は病室の隅に置かれている本棚に次々と本を詰め込みはじめた。
元々この病室には本棚なんか無かったのだが、いつも病室で暇過ぎて死にそうな顔をしている一方通行を見るに見兼ねて、
美琴が本と一緒に組み立て式の小さな本棚を持って来てくれたのだ。
本棚には実に様々な本が収められていて、上条も読んだことのあるような漫画本から逆にさっぱり理解できないような難解な専門書、
果ては洋書まで取り揃えられている。量は少ないが、ちょっとした本屋のように幅広いラインナップだ。
「あー、やっぱり少し持って帰らないと全部は入らないわね。持って帰って良いのってどれ?」
「上二つの棚に置いてある本は全部暗記したからもォ良いぞ。あとは漫画も全部読ンだ。
一番下の段に置いてある本は、まだ全部は読ンでねェから必要じゃねェなら置いといてくれ」
「うげっ、もうそんなに読んだのかよ。読むスピードも尋常じゃないな」
「て言うか、アンタが本を読まな過ぎるのよ! これくらい普通でしょ?」
美琴が心底呆れたというような表情をするが、上条はなんだか納得がいかなかった。
確かに上条が馬鹿なのは認めるが、それでも中学生の美琴や絶賛記憶喪失中の一方通行に本気で心配されるほどではない。
つまり、美琴と一方通行の方が異常なのだ。
もちろんそんなことを言い返したところで虚しくなるだけなので、口にはしないが。
「お、俺の話は良いだろ。それにしても、ビリビリってお嬢様なのにこういう漫画も読むんだな。ちょっと意外だ」
「何言ってんの。お嬢様って言ったって、アンタが思い描いてるようなモンじゃないわよ?
確かに私くらい好き勝手やってるのは珍しいけど、学舎の園の中で完璧に管理されてるのが窮屈だと思ってる子が殆どだし」
「ふーん、そんなもんか。所詮深窓の令嬢なんて夢物語ってわけですかねー」
「いや、中には本当に箱入りで怖くて学舎の園の外になんか出たくないーって子も居るけど。ごく少数ね、そういう子は。
そんなことより、外出許可出たんでしょ? 道案内も兼ねて、次の休日にこの辺り回ってみましょうよ」
「そォいえばそンなこと言ってたな。俺はこの通り暇人だし、いつでも良いぞ」
「上条さんもいつでも大丈夫ですよー。ビリビリはどっちでも大丈夫なのか?」
「ええ、特に用事も無いしね。じゃあ次の日曜日にしましょ」
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