過去ログ - 上条「だからお前のことも、絶対に助けに行くよ」一方「……」
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270: ◆uQ8UYhhD6A[saga]
2010/12/25(クリスマス) 18:57:28.13 ID:jZYpsD2o

「何よう、そんなこと言うなら食べさせてあげないんだから。学校の近くじゃ売ってないし、そこそこ高いからなかなか食べる機会なんてないのに」

「……ソレ、全部一人で食べ切れるのか?」

「だから言ったでしょ、甘いものは別腹って。じゃ、いただきまーす」

「マジでか」

「胃袋が宇宙ってレベルじゃねェぞ」

「そのフレーズ懐かしいですね、とミサカは懐古します」

自分たちのクレープを食べることも忘れて美琴の巨大クレープに目を奪われている三人は、それぞれ本音過ぎる感想を述べた。結構失礼だ。
そして美琴が、今まさにクレープにかぶりつこうと、する。



『―――目標補足。特殊弾頭申請許可受領、狙撃準備完了』

『了解。追撃班、回収班、処理班配備完了。……狙撃開始』



そう、まさにその瞬間のことだった。
耳鳴りのような風切り音が、鳴った。
音速を超えて接近してくるその砲弾に反応できる者など、いないように見えた、が。

パチリと何かが弾けるような音と共に、いや、それよりもほんの少し早く美琴が背後を振り返る。
そして次の瞬間、先程とはまるで比べ物にならないほど激しい電撃音が轟いた。
そして驚くべきことに、美琴は磁力を用いて凄まじい勢いで飛来したはずの砲弾を空中に静止させたのだ。
しかしそれだけのことをしておきながら、彼女は何の目立った動きも見せなかった。彼女はただ振り返って、砲弾をじっと見つめているだけだった。

そして美琴はクレープを持っていない方の手をすっと砲弾に向けると、その華奢な手のひらから再び莫大な磁力を生み出した。
途端、砲弾は飛来してきた時とは比較にならない速度……、音速の三倍で元来た方向へと帰って行く。
次の瞬間、何処かのビルの屋上へと着弾した砲弾は、爆発を起こして屋上の一角を瓦礫に変える。

「ったく。この美琴センセーに喧嘩を売りたいなら、鉄分を含まない武器を持ってきなさいよ」

学園都市最強の電撃使いにして、常盤台の『超電磁砲』。
超能力者の第三位が、そこにいた。





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