過去ログ - 上条「だからお前のことも、絶対に助けに行くよ」一方「……」
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326: ◆uQ8UYhhD6A[saga]
2011/01/04(火) 23:55:41.03 ID:6HfT1jco



……そして、彼らが廃屋を後にしてから暫らく経った頃。
窓の外から少女が一人、静かに侵入してきた。
様々な銃器や爆薬を携行し、簡素な装甲で身を固めているその少女は、御坂美琴にそっくりな顔をしていた。

ミサカ10032号。
御坂妹。
大きな怪我は負っていないものの、ところどころに小さな傷を無数に付けたその少女は、冷たい瞳で気絶している男を見下ろした。

「まったく、この程度で済ませてしまうなんて。お姉様はとんだ甘ちゃんですね、とミサカは溜め息をつきます。
 まあお姉様はあくまでも一般人ですから、敵とは言え人間を殺せと言うのは酷な話ですが、とミサカは自分を納得させます」

その口調と表情は、平時と全く変わらない平然としたものだった。
そしてそのいつもと変わらない様子が、今の彼女の異様さを余計に引き立てている。

「……さて、ミサカはミサカの最後の仕事を遂行するとしましょうか」

ベルトで肩に引っ掛けられているサブマシンガンを、構えた。
その銃口を、倒れている男に向ける。

「お姉様が自分が殺してしまったと勘違いしないように、出来るだけ派手な死体にしなくてはなりません、とミサカは結論付けます」

そんな平坦な言葉とともに、サブマシンガンの引き金が引かれた。
殆ど爆音のような銃声が轟く。


そして、最後の生存者も血の海に沈んだ。





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