過去ログ - 上条「だからお前のことも、絶対に助けに行くよ」一方「……」
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381: ◆uQ8UYhhD6A[saga]
2011/01/28(金) 02:34:44.05 ID:jMvwQYeBo

「こんな時間に……? いや、こんな時間だからこそかしら」

「と、とりあえず警備員に通報しないとだよな。
 えーと……、あれ、何故かショートカットの一番に警備員が登録されてる……。まあ良いや」

とにかく何かをしなければならないと思った上条は、携帯電話で警備員に通報する。
警備員に事件の概要や場所の説明をしながら、上条は何だか嫌な予感がしていた。
何故なら、彼の隣に立っている美琴が、無言のまま爆音の起こった場所をじっと睨みつけていたからだ。

「おい、まさかまた首を突っ込もうとか考えてないよな?」

「な、何よ。アンタには関係無いでしょ?」

「あのなあ、いくら何でも危な過ぎるって前から言ってるだろ!?」

「超能力者だから平気だろってさっきアンタだって言ってたじゃない!」

「それとこれとは話が別だろ! 俺はお前が心配なんだよ!」

「なっ……」

この言葉にも当然他意は無いのだが、そんな上条の意思に反して美琴は顔を真っ赤にさせた。
もちろん上条は、何故彼女が顔を赤くしているのかさっぱり分かっていない。

「わっ、分かったわよ。そこまで言うなら今回は素直に警備員に任せることにするわ……」

「そうか、良かった。お前には怪我して欲しくないからな」

「ううううう、うるさいわね。そんなことより、アンタまだ電話中でしょ? こんな無駄話してないで、さっさと説明終わらせちゃいなさいよ」

「おっと、そうだった。もしもし? すみません、ちょっと取り込んじゃって……」

上条が電話に戻っている間、美琴はそっぽを向いて熱くなった顔を冷ます努力をしていた。
美琴も一応はあれが何の他意も無い言葉だということは理解しているのだが、分かっていても顔が勝手に赤くなってしまうのだから仕方がない。

(ああもう、何なのよこれ! 意味分かんない! ばっかみたい!)

両手で思いっ切り頬を叩くと、漸く熱かった顔が冷めてきたような気がしてきた。
とは言え、力一杯手を張った所為でまた別の理由で頬が赤くなってしまったが。

すると、また爆発が起こった。
最初の爆発よりかいくらか規模は小さいようだが、先程よりも近くなっている気がする。
と言うか、どんどんこっちに近付いてきているような……。



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