過去ログ - 上条「だからお前のことも、絶対に助けに行くよ」一方「……」
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394: ◆uQ8UYhhD6A[saga]
2011/02/01(火) 17:47:29.37 ID:18hPWCNmo

「……行っちゃった」

あっという間に一方通行を呑み込んでしまった夜の闇を眺めながら、美琴が呆然と呟いた。
すると、彼女よりもだいぶ後ろで立ち止まっていた上条が駆け寄ってくる。

「ビリビリ! 一方通行は……」

「駄目。完全に見失っちゃったわ」

「……、そうか。ったく、何なんだよアイツ。どういうことなんだ……?」

「そんなの、私が訊きたいくらいよ」

美琴が、頭を押さえながら溜め息をついた。
分からないことが多すぎて頭が痛い。
彼が一体どんな境遇にあって何に巻き込まれていて、何をしようとしているのか。
何から何まで、さっぱり分からなかった。

「それにしてもアイツ、いつからあんな能力を……。隠してたのかしら」

「……あれ、お前は知らないのか? アイツ、どんどん能力の使い方を思い出してるみたいだぞ」

「はあ!? そんなの聞いてないわよ!」

「まあ、俺もまさかあんな事までできるとは思ってなかったけど……。ええと、前に一回説明してくれたんだよな。なんて言ってたかな」

それから、上条はいつか聞いた『反射』の概要を話し始める。
上条の貧相な語彙と理解力で美琴に正確な情報が伝わったのかどうかは分からなかったが、彼女はとても驚いた顔をした。

「何よそれ……。とんでもない能力じゃない」

「あ、やっぱりそうなのか? 能力にはあんまり詳しくないから深くは突っ込まなかったんだが、やっぱりすごい便利な能力……」

「そういう意味じゃないわよ馬鹿!
 相変わらず能力の詳細はよく分からないけど、とにかくそれだけでも出来れば大能力者……、
 いえ、場合によっては超能力者(レベル5)にも匹敵するかもしれないわ」

「れ、超能力者!?」

ここで、やっと事の重大さに気づいた上条が大声を上げる。
そんな彼を見て、美琴は再び頭を抱えた。
普通すぐに気付きそうなものだが、コイツはいったい何処まで勘が鈍ければ気が済むのだろう。

「だけど、これでアイツがあんなことになってる理由が大体見当ついたわ。絶対に能力絡みね」

「ど、どういうことだ?」



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