過去ログ - 上条「だからお前のことも、絶対に助けに行くよ」一方「……」
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◆uQ8UYhhD6A
[saga]
2011/02/01(火) 17:50:10.82 ID:18hPWCNmo
「ああもう、ここまで言ってまだ分からないの?
詳細が分からないからレベルについてはあんまり突っ込んだことは言えないけど、アイツが途轍もなく希少な能力を持ってることは間違いない。
そんな貴重な能力者だったから、きっとどっかのバカに目を付けられちゃったのね。絶好の実験動物(モルモット)として。
……私も、小さい頃に覚えがあるわ。見込みがあるとかなんとか言われて、何も分からないうちに変な実験にかけられそうになった。
幸い、私の周りにはちゃんとした大人がいたから守って貰えたけど……、アイツはそうじゃなかったのね」
「………………」
疲れた顔をしながら淡々と話す美琴を見て、上条はさあっと血の気が引くのが分かった。
それは、つまり。
「……じゃあ、アイツは」
「そういうこと。……って言うか、これくらいすぐ気付きなさいよ馬鹿! あと私にもちゃんと教えなさいよ馬鹿!
さっさと話してくれてれば、もうちょっと対策の練りようもあったのに!
それにこの間の件だってあるんだし、アイツが何か抱えてるのは明らかだったでしょうが!」
「わ、悪かったよ。いたたた、殴んな!」
苛立ちに任せて、美琴は上条の頭をべしべしと連続で殴る。
上条は右手で頭をかばって防御していたが、物理攻撃なので大して威力は緩和されなかった。
「それにしても、アイツが治安維持機関を頼りたがらない理由がよく分かったわ。
警備員や風紀委員に悪意が無くても、裏から手を回されちゃったら指定された人間に保護した人間を引き渡さなくちゃいけないものね。
もし身柄を確保されたら最後、そのまま地獄行きって訳か。ああもう、本当にどうしてやろうかしら」
「……とにかく、今はアイツを追おう。それから詳しい話を聞いてからじゃないと始まらねえ」
上条のその言葉に、美琴は少し意外そうな顔をした。
それと同時に美琴の拳も止まったので、上条も彼女を見ながら少し不思議そうな顔をする。
「どうした?」
「……いや。アンタのことだから、私のことも止めようとするのかと思った」
「馬鹿か。警備員も風紀委員も頼れないんだったら、自分たちで何とかするしかないだろ。
それともお前、この程度のことでアイツを見捨てるつもりなのか?」
「まさか。アンタが止めるなら、その屍を踏み越えてでも行ってやるつもりだったわよ」
「それは流石に勘弁して頂きたいのですが……」
物騒なことを言う美琴に、上条はたらりと冷や汗を流した。
流石に屍と言うのは冗談だろうが、美琴のことなので少なくともそれに準ずる状態にされるのは間違いないだろうから。
「とりあえず、アイツが消えた方向に進みましょう。敵を撒く為に建物の屋根伝いに移動してるなら目立つ筈だし、すぐ見つかるわ。
今は地上に降りて目立たないように行動してるみたいだけど、いつまでもそうしてる訳にはいかないでしょ」
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