過去ログ - 上条「だからお前のことも、絶対に助けに行くよ」一方「……」
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◆uQ8UYhhD6A
[saga]
2011/02/03(木) 00:23:22.99 ID:JQC41bBwo
一方、上条と垣根の戦いは膠着していた。
最初の一撃以来、上条は一発も垣根に入れられていないのだ。
とは言え垣根も似たようなもので、小さな傷くらいならいくつか付けることができるものの、未だ決定打を与えることができずにいる。
得体の知れない上条の強さに、流石の垣根にも少しずつ焦りが見え始めていた。
(ックソ、妙な手品使いやがって。どういうことだ!?)
どんな手段を使って攻撃しても、そのことごとくが何故か防がれてしまう。
AIMジャマーとも滝壺の能力『能力追跡』とも違う方法で、能力の行使が阻害されているのだ。
だが、別に能力の発動自体を妨害されているわけではない。
むしろ、能力そのものは何の問題も無く発動している。
にも関わらず、上条に攻撃を加えようとした途端、突然発現した能力が消滅してしまうのだ。
まるでガラスを叩き割るようにして、翼も杭もバラバラに砕け散ってしまう。
……どういう理屈でそうなっているのか、さっぱり分からない。分からない、が、垣根にはひとつだけその正体に心当たりがあった。
「……まさか、幻想殺し(イマジンブレイカー)か?」
「!」
その言葉に、上条は一瞬だけ反応してしまう。
しかし、垣根にとってはたったそれだけで十分だった。
それだけで、推測は確信に変わる。
「……なるほど、『非論理的な現象を否定するための基準点』ね。アレイスターめ、知ってて黙ってやがったな」
「はあ? テメェ、なに一人でぶつぶつ言ってやがる!」
垣根が唐突に攻撃の手を休めたので、上条も彼と少し距離を取って攻撃を中断する。
能力を駆使して闘っているだけの垣根と違って、上条は己の体力と身体能力のみによって攻撃を行っているので、ぜえぜえと肩で息をしていた。
「いーや、何でもねえよ。それにしても、『超電磁砲』に『幻想殺し』ときたか。こりゃ、ますます数奇なメンバーだ」
「さっきから、何をごちゃごちゃと……」
「ただの独り言さ、気にするな。お前には何の関係も無い」
それでも尚くつくつと嗤い続けている垣根を見て、上条は訝しげな表情を浮かべる。
そして、同時に不愉快だった。
一体、この状況の何処がそんなに可笑しいというのだろうか。
するとそんな彼の隙を突いてか、光り輝く直線が垣根に向かって撃ち込まれた。
しかし垣根はその場から飛び退いてそれを回避すると、光線の発生源となっていた場所を見やる。
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