過去ログ - 上条「だからお前のことも、絶対に助けに行くよ」一方「……」
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44: ◆uQ8UYhhD6A[saga]
2010/10/27(水) 23:32:39.17 ID:AsXHCfIo
「はあ、俺に平和な日々が訪れることはあるのだろうか……」

「諦めろ、あれは天性の負けず嫌いだ。本気で戦って勝つか負けるかしないと納得しないだろォな」

「いやでも流石に女子中学生を殴ることには抵抗が……」

「なによ紳士ぶっちゃって! 腹立つ!」

「おわあああああっ!? こんな機械が多いところでところで電撃は止めなさい!」

美琴が放った小さな電撃をなんとか右手で受け止めながら、上条が悲鳴を上げる。
最近は病院で会うことが多くて電撃はご無沙汰だったので油断していた。危うくもろに食らってしまうところだ。
その様子を初めて見た一方通行は、上条の右手を興味深そうに見つめている。

「話には聞いてたが本当に不思議な能力だな。異能の力ならなンでも打ち消しちまうンだろ?」

「右手首から上だけだけどな……。それに異能でも何でもないただのパンチとかには意味ないから、そこまで便利なもんでもないぞ」

「ああもう、本当に忌々しい右手だわ。ちょん切ってやろうかしら」

「やめてくださいビリビリ様!」

一方通行が上条と美琴が馬鹿な言い合いをしているのを聞き流しながら辺りを見回していると、ちょうど空いている台を発見した。
彼は二人の言い合いを中断させると、見つけた台を指差した。

「あそこ空いてるぞ。あれで良いンじゃねェか?」

「おお、2台も。これは格ゲーか。対戦もできるみたいだぞ」

「俺は観戦させて貰うぞ。やり方がイマイチよく分かンねェからな」

「じゃあ、私とアンタで対戦しましょうよ。こっちでは絶対に負けないんだから!」

「うぐ、またビリビリと勝負かよ、不幸だ……」

言いながらも、二人がそれぞれ席に着く。観戦するつもりの一方通行は美琴の側に回って画面を覗き込んでいた。
二人がコインを入れると、さっそく開始の合図がされて対戦が始まる。

「えいっ、とりゃ、たあ!」

「やべ、本当に強い。だけど負けるかああああ!」

「馬鹿か」

ゲームごときに必死になっている二人を見て呆れながら、一方通行は呟いた。
しかしそんな一方通行の言葉もまるで耳に入っていないようで、二人は奇声を上げながらゲームの中で死闘を繰り広げている。


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