過去ログ - 上条「だからお前のことも、絶対に助けに行くよ」一方「……」
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462: ◆uQ8UYhhD6A[saga]
2011/02/10(木) 21:22:49.15 ID:DJLHstIAo

「く、くくくくくく黒子!? どうしてこんなところに!?」

「どうしてって、風紀委員のパトロール中ですの。お姉様こそ何をしていらっしゃいますの?」

「べ、別になにもしてないわよ? ぼーっとしてただけ」

「折角PDAを立ち上げたのに、ぼーっとしていただけですの? お姉様のことですから、ゲームでもしていたのかと思いましたわ」

「ああ、うん。ゲームはこれからやろうと思ってて……。ほら、何のゲームをしようか悩んでたのよ!」

「……お姉様」

露骨に怪しい態度を取る美琴を、白井がじとっとした目で睨んでいる。
……これは、まずい。
白井は誇り高い風紀委員だ。美琴のしていたことがばれようものなら、きっと事務所に連行されてしまうだろう。

何とかして誤魔化さなければ。
そして必死に言い訳を考えている美琴の予想に反して、白井はこんなことを言った。

「まーた例の殿方との『勝負』ですの!?」

「だ、だからそんなことしてないってば……、あれ?」

「黒子には何でもお見通しですのよ! 早めに学校を出たかと思ったらふらふらと街に繰り出して殿方を追い掛け回して!
 門限を無視し、今日だって朝にお帰りになられたかと思えば急に学校を休むと仰られて! 一体どういうつもりなんですの!?
 はっ、まさかその殿方に気があるのでは……!?」

「ぶっ、そ、そんなわけないでしょ!? 誰があんな奴なんか……」

しかし、本当のことを言うわけにはいかない。白井を巻き込みたくなかった。
と言うか、「男(上条)の家に一晩泊まりました」なんて正直に白状しようものなら、白井が発狂するのは目に見えている。
別に何もまったくやましいことなど無いのだが、きっと白井はその事実だけで大騒ぎするだろう。

尚、彼女が学校を休んだのは病院に行く為だ。
白井に心配を掛けない為に怪我したことも隠してこっそり病院に行ったのだが、どうやら逆に邪推する隙を与えてしまったらしい。
ちなみに冥土帰しに診てもらったお陰で、見た目には何でもないように見えている。

「ですがお姉様、でしたら何故こんなところにいらっしゃいますの? よもやあの殿方を待ち伏せしているのでは!?」

「だ・か・ら、違うって言ってんでしょうが!! まったくもう、何処をどうすればそんな結論に辿り着くのよ……」

「……本当に、本当ですの? 信じても良いんですの?」

「ええ、一片の疑いも持たずに全幅の信頼を置いてもらって一向に構わないわ。誓って私とアイツはそんなのじゃないんだから!
 大体アイツは鈍くて気が利かなくて向こう見ずで考えなしですぐ逃げるしお人好し過ぎて死にかけるし覇気が無いし「不幸だー」が口癖だし!
 あんなのを好きになるわけないじゃない!」



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