過去ログ - 上条「だからお前のことも、絶対に助けに行くよ」一方「……」
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466: ◆uQ8UYhhD6A[saga]
2011/02/10(木) 21:30:52.64 ID:DJLHstIAo

……しかし、一方通行にも言われたが、やはり楽観的すぎるだろうか。
それで人の気分を害してしまうようならば改善しなければとは思うのだが、これはもはや生来の性格なのでなかなか直せそうにない。
そんなことを考えていた上条は、ふと美琴に聞きたかったことがあるのを思い出した。

「……あ。そうだ、御坂妹のこと何か知ってるか?」

「妹? 何か用があるの?」

「そうじゃないんだけど、結局あれ以来会ってないからちょっと心配でさ。お前なら何か知ってるかと思って。
 知らないなら別に良いんだけど」

「いえ、一回会いに来たわよ。わざわざ常盤台まで挨拶しに。
 ……でも、そう言えばあの時のあの子はちょっと様子がおかしかったかしら。何だか急いでるみたいだったし……。連絡してみる?」

「いや、いいよ。用も無いのに電話するのは流石に悪いしな」

「そう?」

それ以前に上条も御坂妹の連絡先は知っているので、連絡したかったら自分からしている筈だ。
申し出を断られた美琴は、取り出しかけていた携帯と膝の上に置きっぱなしになっていたPDAをポケットの中に仕舞う。

「それに、御坂妹っていつも忙しそうじゃないか? だから、何となく連絡しにくいんだよ」

「いつも? そうだったかしら」

「あれ、知らないのか? 街で見かけると、いつも早歩きで歩いてるんだよ。声掛けても気付かないから、何か用事があって急いでるのかと思って。
 まあ、たまたま俺が忙しいときにばっか遭遇してるだけかもしれないが」

「そうなの? 私はあんまり街中であの子を見かけないから……」

「ん、そうなのか? でも確かに御坂妹はあんまりそういう素振りを見せないから、分かりにくいかもしれないな」

「……あら、上条ちゃん?」

唐突に聞こえてきた幼い少女の声に、二人は少し驚いた。
そして名前を呼ばれた当人である上条が振り返ってみると、そこには桃色の髪をした小学生くらいの女の子が立っていた。

「こ、小萌先生?」

「……先生? これが?」

「ああ、俺のクラスの担任の先生。……学園都市の七不思議にも指定されてるんだが、先生はこれでも大人だぞ」

「これでもとは何ですか、これでもとは! 先生は立派な大人なのですよ!」

「なるほど、学園都市の不老不死実験の被験者か何かかしら……。気の毒に」

「ち、違います! 先生は至極まっとうな人生を歩んできた上でこういう身体をしているのです!
 ああっ、そんな可哀想なものを見る目をしないで下さい!」



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