過去ログ - 上条「だからお前のことも、絶対に助けに行くよ」一方「……」
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◆uQ8UYhhD6A
[saga]
2010/10/27(水) 23:37:42.13 ID:AsXHCfIo
「でも、なんか意外だな。ビリビリもこういうの好きそうなのに」
「そりゃあ、好きは好きよ? でもさっき言った通りに一緒に撮る友達がいないのよ。ああいうのは一人で撮っても虚しいだけだし。
だから、ね! やりましょうよ! そんなに時間がかかるわけでもあるまいし!」
「……そこまで言うンなら、別に良いンじゃねェか? ただの写真なンだろ?」
「マジでか。いやアレは本当に女の子向けの代物であってだな……」
「よっし! じゃあ決まりね! 行きましょ!」
抵抗も虚しく、哀れ上条は美琴に腕を掴まれて強引にプリントシール機の中へと引きずり込まれていく。
何も知らない一方通行は素直に二人の後をついて行ったが、プリントシール機の中に入ってその画面を見た途端に顔をしかめた。
確かに少女向けの玩具だろうとは予想していたが、まさかここまで徹底的だとは思わなかったのだ。
嬉々としてプリントシール機に向かっている美琴越しに除ける画面には、目が痛くなるようなキラキラしたフレームが並んでいる。
上条は言わんこっちゃないと言うような顔で一方通行を見ていたが、当の一方通行はそっぽを向いて現実逃避していた。
そこに、美琴は追い討ちをかけるように更に様々な装飾を追加していっている。
「お、おいビリビリ、ちょっと派手すぎやしないか?」
「何言ってんの、こんなの普通よ。これでもアンタ達が嫌がるだろうと思って控えめにしてあげてるんだからね!」
「これで控えめなのかよ」
上条はげんなりしながら呟いたが、念願のプリクラができてご満悦の美琴にその言葉は届いていないようだ。
もうどうにでもなれと思っていると、全ての設定を終えたらしい美琴が両脇にいた上条と一方通行の腕をぐいっと引っ張って引き寄せる。
「ほら撮るわよ! カメラ見て笑って!」
「はいはい、分かりましたよ。一方通行もちゃんと笑えよ」
「………。無茶言うな」
一方通行は一瞬笑顔を作ろうと努力していたようだが、上条は見なかったことにした。物凄い引き攣っていたからだ。
結局一方通行は、いつもの仏頂面で写真を撮ることになった。
パシャリというシャッター音が響き、撮影された映像が画面の中に映し出される。
派手なフレームや装飾が若干(いやかなり)恥ずかしいが、写真だけ見れば本当に仲の良い友達同士に見えた。
そこに、美琴は更に何かを追加していく。ペンでパネルに何かを書いているようだった。
「今度は何してんだ?」
「文字を入れてるのよ。一回やってみたかったのよねー」
「……よく恥ずかしげもなくそンな文章を書き込めるもンだな」
「い、良いじゃない! こういうのが普通なのよ、普通!」
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