過去ログ - 上条「だからお前のことも、絶対に助けに行くよ」一方「……」
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491: ◆uQ8UYhhD6A[saga]
2011/02/20(日) 00:38:18.24 ID:k31JosIBo

「止めとけ、服が伸びて余計にみっともないことになるだけだ。素直に着替えろ」

「ですが服の替えが無いといざというときに困ります、とミサカは渋ります」

「それを寝巻にして、もう一着を外出用にすれば良いだろォが。それか、ランドリーがその辺にあった筈だからそこにぶち込ンどけ」

「ふむ……。ではあなたの言う通りにしましょう、とミサカは妥協します」

「そォしろ。俺は出てくる」

早速着替えを始めようとした御坂妹に背を向けて、一方通行が部屋から出ていこうとする。
それに気付いた御坂妹は、すかさず彼を引き止めた。

「待ってください。何処へ行くのですか? とミサカは質問します」

「仕事探しだよ。いつまでもこンなところに住むワケにはいかねェだろォが。金も無限じゃねェし、オマエと違って帰る場所もねェンだよ」

「それでしたら、ミサカが力になれるかもしれません、とミサカは胸を張ります」

「……はァ?」

思わず、と言った調子の声を上げながら一方通行が振り返る。
するとそこには、ブラウスのボタンを全開にしたまま得意げに胸を張る御坂妹の姿があった。

「……オマエ、何してンの?」

「おおっと、これは失礼しました。すぐに着替えを完了させるのでしばらくお待ちください、とミサカは慌てて服を脱ぎます」

「そっちじゃねェよ、アホか。もォ良い、俺はあっちに行ってるからな。着替え終わったら呼べ」

それだけ言うと、一方通行は踵を返してすたすたと立ち去ってしまった。
とは言え、足音は少し行ったところですぐに止まってしまったので、隣の部屋に移動しただけのようだが。
御坂妹は一方通行の行動の意味が分からないとでも言うように首を傾げていたが、すぐに本来の目的を思い出して着替えを再開した。



―――――



「で、仕事のアテがあるって話だったか?」

「そういう話でしたね、とミサカは同調します」

着替えが完了してパリッとした制服に着替えることの出来た御坂妹は、心機一転といった調子で一方通行と向かい合っていた。
その隣にはくたびれた制服が畳んでおいてある。結局、御坂妹はあれを寝巻にすることにしたようだった。

「そのアテってのはなンだ?」



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