過去ログ - 上条「だからお前のことも、絶対に助けに行くよ」一方「……」
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494: ◆uQ8UYhhD6A[saga]
2011/02/20(日) 00:47:30.43 ID:k31JosIBo

(……とにかく、足手纏いだけはごめんですね。とにかく情報封鎖から始めないとでしょうか、とミサカは結論付けます)

「オイ、早くしねェと置いてくぞ」

突然一方通行に声を掛けられて、御坂妹は慌てて顔を上げた。
考え事をしている内に、歩調を遅めてしまっていたらしい。
御坂妹はいつの間にやら置いて行かれていたらしく、一方通行がかなり先に行ったところで立ち止まってくれていた。

「申し訳ありません、とミサカは慌てて歩調を早めます」

「……顔色が悪ィな。体調が悪いのか?」

「いえ、そんなことはありません。昨日からろくにものを食べていないので空腹の所為かと、とミサカは推測します」

「ふゥン……」

一方通行は一瞬胡散臭そうに御坂妹を見つめたが、それだけだった。
彼はそのまま踵を返し、すたすたと歩いて行ってしまう。
その後を、御坂妹は慌てて追いかけていった。ただでさえ距離が開いているので、これ以上先に行かれたら見失ってしまう。

御坂妹は一方通行を追って、駆け足で廃ビルを後にした。



―――――



一方通行が御坂妹と共に昼食を食べに出ている頃。
上条と美琴もまた、行方不明になってしまった一方通行を探して第七学区を彷徨い歩いていた。

「ったく、アイツ一体何処にいるんだよ……」

「目ぼしいところは大方当たってみたけど、全部ハズレとはね。一つくらいヒットするかと思ったんだけど」

何処の誰に聞いても知らないという答えしか返ってこないので、最初は楽観視していた上条も少し焦り始めていた。
一方通行くらいの子供が働く場所を探そうとするのなら、第七学区くらいしかアテはない筈。……にも関わらず、まったく見つかる気配がない。

実際は、一方通行はあれからちっとも行動を起こしていないから見つからないだけなのだが、二人はそこまで考えていないようだった。
何しろ上条は驚異的な回復力で自力で怪我を治してしまったし、比較的重症だった美琴はさっさと病院に行って治してもらったので、
当然一方通行も彼らと同じように回復してすぐに行動を開始しているものと思い込んでしまっているらしい。

「流石に第七学区内にはいると思うんだが、第七学区も広いからなあ……」

「一応、アイツの行動パターンを考えて範囲指定してるけどね。もうちょっと探索範囲を広げるべきかしら?」

「そうかもなあ……。アイツのことだから、できるだけ人を巻き込まないように第七学区の中でも人気の無さそうなところにいるんじゃないか?」

「その考えには大方同意だけど、一体この第七学区にどれだけの数そんな場所があると思ってるのよ?」



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