過去ログ - 上条「だからお前のことも、絶対に助けに行くよ」一方「……」
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◆uQ8UYhhD6A
[saga]
2011/02/23(水) 13:37:47.71 ID:SFobUqfxo
今回に限っては幸運なことに、裏路地に入るとすぐにスキルアウトらしい集団に囲まれた。大体10人くらいか。
腹立たしいことに、か弱そうな見た目が相手に襲いやすそうな印象を与えるらしい。
……とは言え、女子供関係なく能力だけがものをいうこの学園都市で、そんな判断基準にどれほどの意味があるのかは分からないが。
「ようようそこの君ぃ、こんなところで何してるんだい?」
「ちょーど良かった、俺たちお金に困ってるんだよねー。ちょっと貸してくんない?」
いつの時代も、不良の脅し文句というのは大して変わらない。
一方通行は記憶喪失だったが、以前にもこういう風に絡まれたことがあるのか、何となくその台詞に聞き覚えがあるような気がした。
「おいおい、黙ってんじゃねえよ。痛い目に遭いたいのか?」
取りあえず、練習台の確保には成功した。しかし、ここからどうするべきなのかいまいち分からない。
きっとこいつらは、もうすぐ一方通行に殴りかかってくるはずだ。そして、反射の壁に阻まれて為す術もなく地に伏すこととなるだろう。
一方通行が手を下すまでもない。間もなく、彼らは自滅する。
だが、それではいけないのだ。
突っ立っているだけでハイ終了、なんてのは何の練習にもならない。ただスキルアウトを虐めているだけだ。
つまり一方通行は、自分から何らかのアクションを起こし、戦いらしい戦いをしたいのだが。
(……動体視力と反射神経には自信があるが、喧嘩なンかしたことねェからなァ。まず、最初はどォいう攻撃をするのが良いンだ?)
一方通行は、完全に目の前のスキルアウトを無視して考え込んでしまっている。
もちろん彼の場合はそれでもまったく問題ないのだが、その余裕ぶった態度がスキルアウトの癪に障ったようだ。
痺れを切らしたスキルアウトの一人が、さっそく一方通行に殴りかかろうとする。
(あ、不味ィ)
しかしその攻撃を、一方通行はひょいっと回避した。
彼の背後にあった壁にスキルアウトの拳が激突し、実に痛そうな打撲音を響かせる。
……尚、当然ながら一方通行に先の攻撃を避ける必要性など皆無だ。
だがあのままでは彼の能力に驚いたスキルアウトたちが脱兎のごとく逃げ出してしまうことは明白だったので、あえて回避したのだ。
(反射を使わずに、どれくらい戦えるか……、これで行くか)
もちろん反射は既に展開中だが、できるだけ相手に反射に触れさせずに戦おう、ということだ。
垣根や木原との戦いで、反射の通用しない敵がいることは判明している。
うち垣根には対応できたが、木原の攻撃は未だに解析が進んでいない。どう考えても、ただの打撃としか言いようがないのだ。
つまり、一方通行の反射には打撃に対する何らかの脆弱性があるらしい。
だからこうして訓練して、打撃自体に触れないように行動できるようになれれば良いのではないか?
こいつらの動きはあの木原数多には遠く及ばないが、少なくとも訓練にはなるはずだ。それも、戦闘経験の少ない一方通行には丁度良いレベルの。
……そう考えた一方通行の行動は、早かった。
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