過去ログ - 上条「だからお前のことも、絶対に助けに行くよ」一方「……」
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◆uQ8UYhhD6A
[saga]
2011/02/23(水) 13:53:25.05 ID:SFobUqfxo
「ただいまー、とミサカは帰宅の挨拶をします」
「ハイハイ、おかえり」
御坂妹が現在の住居たる廃ビルに帰って来ると、一方通行は机に突っ伏してぐだっとしているところだった。
しかし彼は御坂妹がが帰って来るとすぐに起き上がり、彼女に向かいに座るように促す。
「おや、わざわざ夕食を買ってきてくれたのですね、とミサカは目を丸くします」
「俺が気を利かせるのがそンなにおかしいか? 黙ってさっさと食え」
「それではありがたく頂くことにします、とミサカは食事の挨拶をします。いただきます」
「……いただきます」
二人は小気味良い音を立てながら割り箸を割ると、それぞれ机の上に用意されたコンビニ弁当にありつく。
学園都市の科学力のお陰で、購入してからかなり時間が経っているにも関わらず出来立てほかほかの暖かさと美味しさだった。
弁当箱は使い捨ての容器だというのに、ここまでしてくれるとは有り難い。
基本的に学園都市はそのあまりある科学力を碌でもないことばかりに使っているのだが、こういうものを見るとなかなか捨てたものではないなと思える。
「つゥか、オマエは今日何してたワケ?」
「野暮用です。とミサカは秘密主義を貫きます」
「ふゥン。まァ別に良いけどな」
一方通行は本当に感心無さそうにそう言うと、弁当の唐揚げを口に放り込んだ。
その一方で、御坂妹はいったい何をそんなに慌てることがあるのか、まるで掃除機のように弁当を口に掻っ込んでいる。
「……もォちょっと落ち着いて食えねェのか。腹壊すぞ」
「はっ、申し訳ありません。行儀が悪かったですね、とミサカは自らの行動を反省します」
「よっぽど腹が減ってたのか?」
「まあそんなところです。少々野暮用が重なってしまいまして昼食を食べることができなかったので、とミサカは事情を説明します」
「メシはちゃンと三食食えよ。身体に悪ィらしいからな」
「三食と言うか、近頃は朝食を抜く人が多いのでそちらの方の注意喚起としての三食では? とミサカは自己解釈を提示します」
「そォなのか? どっちにしろしっかり食うに越したことはねェだろ。腹が減ってはナントカって言うしなァ」
「それもそうですね、とミサカは納得します」
それを聞いた御坂妹は興味深そうにうんうんと頷いていたが、口の周りを汚したままなので残念ながらただの間抜けにしか見えない。
そんな彼女を見兼ねた一方通行は、黙って彼女に向かってティッシュを差し出してやった。
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