過去ログ - 上条「だからお前のことも、絶対に助けに行くよ」一方「……」
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◆uQ8UYhhD6A
[saga]
2011/02/26(土) 00:59:52.79 ID:NyUj8khEo
「一方通行、後が閊(つか)えています。早く健康診断を終わらせて次のステップに進みましょう、とミサカはあからさまな話題転換を試みます」
「自分であからさまって言っちまってるじゃねェか。オイ答えろ」
「ぼ、暴力反対です! とミサカはおぶぶぶぶ」
一方通行は片手でミサカ19090号の頬を挟むようにして持ち、自供を促すが彼女はぶんぶんと首を左右に振るばかりだ。
さてどうしてくれようかと彼が凶悪な笑みを浮かべると、唐突に頭にこすんという衝撃が浴びせられた。
「ッで!?」
「こら、何をやっているの」
「……チッ、オマエか」
頭を押さえながら振り返れば、芳川桔梗がそこに立っていた。
その手にポートフォリオを持っているので、どうやら彼女はこれの角を使って一方通行を攻撃したようだ。
省エネの為に反射を切っていた所為でまともに喰らってしまった。非常に痛い。
「この子たちをあんまり困らせないの。キミは一応この子たちより年上なんだから、もうちょっと大人にならないと」
「分かってるっつゥの。……で、さっきも訊きそびれたンだがコイツらは結局何人居るンだ?」
「二万人よ」
「…………、……!? にまッ……!?」
さしもの一方通行も、その数を聞いて驚愕を露わにした。まさか、本当にそんなにも膨大な数のクローンがいるとは思っていなかったようだ。
そんな彼を見たミサカ19090号が、おろおろとしながら芳川に近付いて行く。
「そんなことを彼に教えてしまって良かったのですか? とミサカは芳川桔梗の大胆さに戸惑うことしかできません」
「良いのよ、いつまでも隠しておけることじゃないしね。それにこのくらいなら問題無いでしょう」
「それなら良いのですが……、とミサカは渋々納得することにします」
「ほら、君もいつまでもそんなに動揺していないで頂戴。次の仕事に取り掛かって貰うんだから」
「……オマエなァ」
一方通行は、既に驚愕から脱していた。いや、今はもう、驚いているというよりも怒っているようだった。
彼は敵意を隠そうともせず、芳川を睨みつける。
しかしそんな彼の白衣の裾を、ミサカ19090号がくいっと掴んで引っ張った。仕方なく、一方通行は彼女に目を向ける。
「その、あなたはお姉様のことを存じていますから、一体どういう心境にあるのかは何となく予想が付きます。
ですがミサカたちは、彼女たちのような研究者たちのお陰で生まれてくることの出来た命なのです。
確かにきっかけは悪意に満ちていたかもしれませんが、それでもミサカたちは生んでくれた彼らに対して感謝しています。
……だから、あの、彼女たちを責めないであげて下さい、とミサカは懇願します」
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