過去ログ - 上条「だからお前のことも、絶対に助けに行くよ」一方「……」
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583: ◆uQ8UYhhD6A[saga]
2011/03/06(日) 23:25:32.89 ID:Vxi+OU+jo

「申し訳ありません。他でもないお姉様のお願いだったので脊髄反射的に思わず……、とミサカは言い訳します」

「良いのよ妹、良くやったわ。今度なんか美味しいもの食べさせてあげる」

「本当ですか、とミサカは手放しで喜びます」

「まあ、何はともあれ見つかって良かった。あ、たこ焼きは四人分まとめて同じ袋に入れてください」

「オイコラ、勝手に話進めンな。あと御坂妹は覚えてろよ」

一方通行は恨めしそうに御坂妹を睨みつけていたが、美味しいものの方が優先順位が高いらしい彼女は完全に開き直っていた。
凄まじい薄情さだが、今回はそれがプラスに働いたので良しとしよう、と美琴は一人納得する。

「とにかく、こんなところで話し込むのは営業妨害だからあっち行きましょ。コイツを問い詰めるのはそれからで良いわ」

「それもそうですね。ほら一方通行、さっさと歩いてください、とミサカは一方通行を引きずって歩こうとします」

「自分で歩けるっつゥの、放せ」

「放したら逃げるだろ。御坂妹、絶対に放すなよー」

「心得ています、とミサカは更に強く一方通行の腕を拘束します」

「痛ェからやめろ」

上条は右手で一方通行に触れたまま、屋台の店主からたこ焼きの入った袋を受け取る。
袋からはソースの良い匂いが漂ってきていたが、今の一方通行には何もかもが恨めしく感じられるだけだった。

「何があったのかは存じませんが、良いではありませんか。あなたたちは友達同士なのでしょう? とミサカはただの事実を述べてみます」

「……チッ」

御坂妹が、少しだけ腕に込めていた力を緩める。
しかし一方通行は、それに気付いてももう抵抗しようとはしなかった。



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