過去ログ - 上条「だからお前のことも、絶対に助けに行くよ」一方「……」
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◆uQ8UYhhD6A
[saga]
2011/03/09(水) 20:58:06.24 ID:1p14awS4o
「刹那?」
「なーんか違うわね」
「ええい、そんなに言うならお前たちも考えるの手伝えよ! 意外と頭使うんだぞこれ!」
「うっせェな。それより、なンで全部数関係なンだよ」
「お、よく分かったな。ほら、一方通行って一って数が入ってるから、それに因んだ方が良いかと」
「安易だなァ」
「悪かったな! つーか、もうちょっと具体的な希望は無いのかよ。文句ばっかり言われたので上条さんはもう疲れました」
「特に無ェ」
「この野郎」
これだけ散々言われたのにまだ真剣に考えてくれるのだから、この男も大概お人好しだ。
そして暫らく唸り続けた後、名案とばかりに上条が絞り出したのは。
「鈴科!」
「なンだそりゃ。苗字か?」
「そうだよ。それに、苗字の方が何かと便利だろ?」
「……それもそォだな」
「そうね、なかなか良いんじゃないかしら? それっぽいわ」
「ええ。なかなか似合っているのではないでしょうか、とミサカも賞賛します」
今まで散々文句を言っていた三人も、これでやっと納得してくれたようだ。
ようやく肩の荷が下りた上条は、そんな三人の様子を見てほっとした顔をする。
「良かった。気に入ってくれたか」
「まァ、今までのがアレだったからな。妥協案ってとこだ」
「畜生……」
しかし口ではそう言っているものの、一方通行は案外満更でもなさそうだった。
とにかく、苗字だけでも決まってくれたので一安心だ。
「あとは名前だけど……、やっぱり今の内に決めておいた方が良いのか?」
「いえ、とりあえずは苗字だけで構いません。便宜上必要なだけですので、とミサカは説明します」
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