過去ログ - 上条「だからお前のことも、絶対に助けに行くよ」一方「……」
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◆uQ8UYhhD6A
[saga]
2011/03/09(水) 21:10:24.44 ID:1p14awS4o
ゲームセンターからの帰り道、上条と美琴は人々でごった返している大通りを歩いていた。
最終下校時刻が近いのだ。
みんな、二人と同じように帰路に就いている。
彼らは時折人混みに呑み込まれてしまいそうになりながらも、はぐれることなく歩を進めていた。
「でも、意外だった。お前ならもうちょっと食い下がるかと思ってたよ」
「……私だって、本当はそうするつもりだったわよ。でもまあアイツの気持ちも分からないでもないし、譲歩してあげたの。妹のこともあるしね」
「なんだ、お前も意外と大人だな」
「な、何よ急に。トーゼンでしょ、美琴センセーはアンタなんかよりずっと大人なんだから!」
「はいはい、ビリビリは偉いなー」
「茶化さないでよ馬鹿!」
怒りの叫びと同時にぱちんと電気の弾ける音がしたが、流石にこの人混みの中で放電するのは無茶と思ったのか、それだけだった。
上条はこの人混みに感謝しつつ、更に言葉を続ける。
「いや、でもお前は本当にすごいよ。
あんなに一生懸命だったのに譲歩したこともそうだけど、本人を前にしてあんなことが言えるんだ。大したもんだ」
「な、何のことよ」
「だから、あの公衆の面前での逃がさない宣言。あれ、守ってやるってことだろ? ……ん? もしかしてあれはこくはぐぼぉッ!?」
唐突に横っ面を殴られた上条は、そのままの勢いでちょうど良く隣にあった壁に叩き付けられた。
吹き飛ばされた先に人がいなかったのは幸いだが、ダメージ二倍で上条は瀕死だ。
「ちょ、何するんですかビリビリさん!?」
「あんったねえ、何下らないこと言ってくれてんのよ! そんな訳ないでしょ!?」
「え、ちっ、違うのか?」
本当にきょとんとした顔でそう言った上条が無性に腹立たしくて、美琴は今度は踵落としをお見舞いしてやった。頭頂部に。
ちなみにスカートの下には短パンを履いているので安心だ。
「ず、ずびばぜんでじだ……」
「ったく、ホンットにアンタって奴は下らないことばっかり……。今度変なこと言ったら鳩尾に跳び膝蹴りだからね!」
「肝に銘じておきます……」
意外と早くに回復した上条は、地面にめり込んでいた顔面をさすりながら立ち上がった。
驚異的な回復能力だが、実はこれが上条の能力だったりはしないのだろうか。
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