過去ログ - 上条「だからお前のことも、絶対に助けに行くよ」一方「……」
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609: ◆uQ8UYhhD6A[saga]
2011/03/09(水) 21:11:41.57 ID:1p14awS4o

「って言うか、お前また強くなってないか?」

「そう? 黒子に稽古付けて貰ってるからかしら」

「黒子って……、風紀委員の白井か。道理で……」

「アンタもあの子に稽古付けて貰ったら? そのままじゃまた垣根帝督が来たときに足手纏いになるわよ?
 種は割れちゃってるんだから、最初みたいな奇襲攻撃はもう通用しないだろうし」

「あー……、でも流石に女の子にそういうこと頼むのはなあ」

「まあ、男としてのプライドがあるってのは分かるけどね。背に腹は代えられないって言うし、その気になったらいつでも頼んであげるわ」

「それは有り難いんだが、俺アイツに嫌われてないか?」

「そう? まああの子ちょっと男嫌いの気があるし……」

「やっぱりそっち系の子だったか……」

「今更気づいたの? ちなみに女子校だからそんな子ばっかりって訳じゃないんだから、誤解しないでよね」

「分かってるって。……っと、分かれ道か。お前はあっちだったよな」

「ええ。それじゃ、また今度ね。……ところでアンタ、最近補習の時以外はずっと私に付き合ってるけど勉強は大丈夫なの? もうすぐテストよ?」

「ははは……、じゃあな!」

笑って誤魔化すと、上条は脱兎のごとく逃げ去ってしまった。
そのあまりにもあからさまな反応に美琴は呆れてしまったが、その辺りは流石に彼女が干渉すべきことではない。というか自業自得だ。

「まったく。アイツってほんと馬鹿……」

それは一体、何に対しての言葉だったのか。
しかしそんな彼女の声は誰の耳にも届くことなく、空気へと溶けていった。





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