過去ログ - 上条「だからお前のことも、絶対に助けに行くよ」一方「……」
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◆uQ8UYhhD6A
[saga]
2011/03/13(日) 00:07:55.54 ID:TFC+/ROzo
そしてゲームセンターの前までやって来た二人はさっそくその中に入ろうとしたが、入り口に立っている華奢な後姿を見つけて足を止める。
御坂美琴だ。
「……お前、こんなところで何してんの?」
「へ? あっ、アンタたち何で!?」
振り返って二人の姿を確認した途端、美琴は驚愕の表情を露わにした。
しかし、二人は構わず美琴の近くへと歩いていく。
「いや、どっちかと言うとそれはこっちの台詞だと思うんだが。俺はいつもこのゲーセンで遊んでるしな」
「へ、へー、そうなんだ。私もまあそんなところかな?」
「……オマエ、立場上ゲーセンには来にくいとか言ってなかったか?」
「そっ、そんなことも言ったかしら? でも最近は結構通うようになってきたのよね、やっぱり楽しいし?」
「…………」
その反応を見て、上条も漸く美琴が何を目的としてここにやって来たのか見当がついたようだ。
と言うか、先程から彼女の視線がちらちらとそちらに向かっているので気付かない方が難しいかもしれないが。
「……素直に言えよ。クレーンゲームのカエルを取りに来ましたって」
「この間御坂妹が取ってたのがよっぽど羨ましかったンだな……」
「うっ、うるさい! 何よ、私がゲコ太のぬいぐるみを取りにわざわざこんなところまで来てるのがそんなにおかしいわけ!?」
「別にそこまでは言ってないだろ。て言うか、お前がアレ好きなのなんか既に周知の事実だし」
「むしろ何を今更隠し通そうとしてンだよ。遊園地でのはっちゃけぶりを忘れたとは言わせねェぞ」
「その台詞前にも何処かで聞いたわね……。まあ、アンタたちが私の邪魔をしないなら別に何でも良いわ」
当然、二人にはそんなつもりは毛頭ない。
しかしそれ以上に、上条は美琴の言葉に引っ掛かりを感じて思わず聞き返す。
「……と言うか、自力で取る気なのか?」
「当たり前じゃない! ああいうのは自分の力で取ってこそ価値が生まれるのよ」
「まあ止めはしないけど、あのクレーンゲームは難しいことで有名なんだぞ?
それにお前は滅多にゲーセンになんか来れないんだから、クレーンゲームには慣れてないだろ。取れるのか?」
「そんなの、やってみないと分からないじゃない。いざ、限定ゲコ太ぬいぐるみ!」
美琴は自分に気合いを入れるようにガッツポーズをすると、二人を置いてけぼりにしてさっさとゲームセンターに入って行ってしまう。
残された上条と一方通行は何とも言えない表情でそれを見送っていたが、やがて彼女の後を追って中へと入って行った。
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