過去ログ - 上条「だからお前のことも、絶対に助けに行くよ」一方「……」
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64: ◆uQ8UYhhD6A[saga]
2010/11/03(水) 00:09:40.67 ID:b7Et/bco
「だが、それでそれとなくクローンの話をしたとして、御坂の反応が芳しくなかったらどォすンだ?」

「……あなたがなんとかしてお姉様のクローンに対するマイナスイメージを改善してください、とミサカは無茶振りをします」

「ホントに無茶振りだな。ま、とにかくやるだけやってみるか」

「ありがとうございます。これで漸くお姉様に会う目処が立ちました、とミサカは素直に感謝します」

「ハイハイ。そォだ、上条にはこのことを話しても構わねェのか?」

「そこはあなたの判断に任せます。
 上条当麻に関しては情報が少なかったのでミサカたちでは判断できなかったのです、とミサカはあなたを選んだ第二の理由を明かします」

「…………? そォか、分かった」

「では、ミサカはこれから用事があるのでこれで失礼させて頂きます。
 こんな時間に付き合ってくださってありがとうございました、とミサカはぺこりと頭を下げます」

「気にすンな、俺も暇人だしな。ちったァ良い暇つぶしになった」

「……、そうですか。そう言っていただけるとミサカも嬉しいです、とミサカははにかみます」

すると、御坂妹はテーブルの上に紅茶代を置いて席を立った。
コーヒーを啜っていた一方通行は、それを見てふと思い出したように急いでポケットの中を探り始める。

「おい、ちょっと待て」

「?」

「これ、俺の携帯のメルアドと電話番号。またなンかあったら連絡しろ」

言いながら一方通行がポケットの中から取り出したのは、彼の連絡先が書かれてあるメモ用紙。
御坂妹はそれを見て何故か少し驚いた顔をし、そしておそるおそるといった様子でその小さな紙切れを受け取った。

「……ありがとうございます。
 ではミサカの連絡先も教えておきますので、何か進展があれば連絡を下さい、とミサカは一方通行に依頼します」

「当然だろ、そォじゃねェと意味ねェだろォが。ほらよ」

一方通行は書くものを持っていなかったらしい御坂妹に、自分のと同じメモ用紙とボールペンを差し出してやる。
御坂妹はやたら畏まりながらそれを受け取って連絡先を書き込むと、まるで猛獣に餌を与えるかのようにそれを一方通行に差し出した。
      . . . . . . .. .. . . . . . . . . .
「なンだ、連絡先を交換し合うのは俺が初めてなのか? 変な奴」

「……はい、そうです。よく分かりましたね、とミサカは一方通行の言葉に驚きます」

「その様子見てりゃ分かるだろ、普通。やっぱクローンってのも大変そォだな」


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