過去ログ - 上条「だからお前のことも、絶対に助けに行くよ」一方「……」
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◆uQ8UYhhD6A
[saga]
2011/03/17(木) 23:57:50.15 ID:DkvGYgrTo
完全下校時刻を過ぎてしまった、暗い夜道。
閉店時間になってからようやくゲームセンターから出てきた二人は、並んで帰路に就いていた。
「ったく、まさかこンな時間まで付き合わされる羽目になるとは……」
「悪い悪い、ついつい夢中になっちゃってさ」
苦笑いしながら謝る上条を見て、一方通行が溜め息をつく。
とは言え一方通行もあの後また上条に付き合って遊び始めていたりしたので、あまり人のことは言えないのだが。
「つゥか、テスト本当に良いのか?」
「……まあ、今更だしな」
「ふゥン。俺には関係ねェから別に良いンだけどよォ、御坂との約束に影響が出ないよォにはしろよ?」
「ど、努力はする……」
上条にしては珍しく信用ならない言葉だが、こればかりは彼一人の力でどうこうできるようなものではないので仕方がない。
だったら大人しく勉強すれば良いのにと思っていると、ふと立ち止まった上条に合わせて足を止めた。
「どォした?」
「いや。俺の寮、ここだからさ」
「あァ、そォいえばそォだったか。じゃァここまでだな」
「待て待て、制服渡すからちょっと上がってけよ。ついでに夕飯も食ってくか?」
「夕飯はいい。制服だけ貰ってく」
「遠慮すんなって! お前のことだからどうせコンビニ弁当ばっか食ってるんだろ? たまには家庭料理食べないと身体に悪いぞー」
「いや、だから制服だけ……」
「良いから良いから! 上がってけ!」
「人の話を聞け」
一方通行の言い分を完全に無視して、上条はその腕を掴んで寮に強制連行しようとする。
能力を使って逃げようにも、右手で掴まれてしまっているのでそれも叶わない。
当然、単純な腕力で一方通行が上条に敵うはずもなく、彼はあえなく引き摺られて行ってしまった。
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