過去ログ - 上条「だからお前のことも、絶対に助けに行くよ」一方「……」
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◆uQ8UYhhD6A
[saga]
2010/11/03(水) 00:19:37.13 ID:b7Et/bco
『でもまあ、変わってないって聞いてちょっと安心したかも、ってミサカはミサカは素直な感想を言ってみる』
『安心、ですか。安心するのはまだまだ早い段階だと思いますが、とミサカは楽観的な上位固体に対する呆れを隠し切れません』
『まあ確かにそうなんだけど、あの時は10032号だってちょっと嬉しそうだったじゃない、ってミサカはミサカは言い返してみる!』
『ハハハ何のことやら、とミサカはしらを切ります』
御坂妹は乾いた笑い声を上げたが、その表情は完全無欠の無表情だ。
と言っても、どうせ二人はミサカネットワークを通して声のみによる通信を行っているだけなので、笑わなかったところで見えはしない。
『それはそれとして、実際これからどうするの? ってミサカはミサカは先行き不安』
『さあ、どうしたものやら、とミサカも困り果てます』
『……さっき、あの人やお姉様たちが話してたのを立ち聞きしてたよね? あれはどうなの? ってミサカはミサカは回想してみる』
『外、ですか。確かにそれが最善ではありますが、それでも学園都市の中より幾分かマシというレベルです、とミサカは冷静に分析します』
『そうなんだよねー。流石にこれ以上みんなに迷惑を掛けるわけにも……、ってミサカはミサカは頭痛がしてきた』
『……そういえば、芳川桔梗はどうしていますか? とミサカはミサカたちの協力者を心配します』
『研究所に戻って何事もなかったかのように研究を続けてるけど、それでもかなり疑われてるみたいですごく厳重にマークされてる、
ってミサカはミサカは苦い顔をしてみる。
流石にこれ以上ヨシカワに頼ることはできないけど、こうしてアマイたちにばれないようにミサカを調整してくれただけでも充分だよ、
ってミサカはミサカはヨシカワの大胆さに驚愕を隠せなかったり』
『本当に天井亜雄たちにばれずにやりきったのですか。
彼女は本当に甘いか強いかの両極端ですね、とミサカはもはや感心することしかできません』
御坂妹は普段から自分のことを甘い人間と称している女研究者の顔を思い浮かべる。
路地裏の更に奥深くへと淀みない足取りで進んでいく彼女は、ふと思いついて打ち止めに声を掛けた。
『ところで上位固体、あなたは今何処に居るのですか?』
『んーと、ヌノタバが用意してくれた隠れ家だよ! ってミサカはミサカは報告してみる。絶対座標も教えようか?』
『いえ、ミサカがそこに行く機会はないと思いますので遠慮します、とミサカは上位固体の申し出を辞退します』
『へ? なんで? ってミサカはミサカは首を傾げてみる』
『ミサカは現在厳重にマークされておりますので、迂闊にあなたに会いに行けばあなたが捕らえられることになるからです。
一応撒く努力はしていますが、追跡者が追跡者なので次に会いにいけるのはかなり先になるでしょう、とミサカは懇切丁寧に説明します』
『そ、そっか。でも何でそんなに厳重にマークされちゃったの? ってミサカはミサカは不思議がってみる』
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