過去ログ - 上条「だからお前のことも、絶対に助けに行くよ」一方「……」
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731: ◆uQ8UYhhD6A[saga]
2011/03/30(水) 13:43:51.68 ID:hdQff3Jko

「ふ、ざ、け、ん、なぁあッ!!」

「ぎゃああああああ!?」

今度こそ本物の悲鳴を上げながら、上条は美琴の電撃から逃げ惑う。
上条の代わりに電撃を喰らった地面から白煙が上がっているのだが、あれは本当に手加減をしてくれているのだろうか。

「マジメにやんなさいよっ!」

「だってお前ビビってんじゃん」

「なっ!?」

図星を突かれて、美琴が顔を真っ赤にする。
しかし美琴は構わずに、強がったまま叫び散らす。

「ビビってなんかないわよっ!」

「うそつけっ!! どう見ても涙目になってこんな風にビクッてしてたら……はっ!?」

馬鹿丸出しで先程の美琴の真似をしていた上条は、彼女が再び帯電しているのを見て顔を青くする。
今度は完全に手加減は無さそうだ。

「死ねえええええっ!!」

「だああああッ!?」

上条は美琴の電撃を右手で受け止めるが、それで彼女の怒りが収まる筈もない。
命の危険を感じた上条は回れ右して本日二回目の逃走を図るが、美琴はそれを許さなかった。
バチバチと音を鳴らす電撃を纏ったまま、逃げる上条を追い始める。

「逃げんな――ッ!!」

「お前っ今っ、今の直撃してたらフツー死ぬぞっ!!」

「死ね!」

「ひどい!」

逃げる上条。追う美琴。
絶え間なく放たれる電撃を避けたり右手で受けたりと、上条は非常に器用な逃走を続けていた。

「とにかく、ちゃんと私の相手をしろ――っ!!」

「ぎゃあああやめて! 電撃やめて! ああもう不幸だ――っ!!」

大騒ぎしながら、二人はあっという間に夜の闇の向こうへと走って行ってしまった。これもある意味青春なのだろうか。
そんな二人を見送っていた一方通行と御坂妹は、感慨深げにこう呟いた。

「アイツらはホント仲良いなァ」

「まったくですね、とミサカは同意します」

今日も平和だ。





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