過去ログ - 上条「だからお前のことも、絶対に助けに行くよ」一方「……」
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◆uQ8UYhhD6A
[saga]
2011/04/02(土) 16:31:31.22 ID:pE+I6oLvo
七月十八日。
仕事終わりに上条にメールで呼び出された一方通行は、一人待ち合わせ場所への道を歩いていた。
(絶対ミサカ19090号の差し金だな……)
歩きながら、先程届いたメールの再び目を通す。
その内容は非常に簡潔。「服買いに行くぞ」の一文のみがそこには表示されていた。
(まァ確かに殆ど服持ってねェけどな)
ぱたんと携帯電話を閉じる。
そして顔を上げれば、既に待ち合わせ場所で待機している上条の姿が見えた。
上条の方もやって来た一方通行に気付いて、ぶんぶんと手を振っている。
「待ったか?」
「いや、全然。急に呼び出して悪いな」
「別に。今日は早上がりだったしな」
「そっか、なら良かった」
一方通行の言葉に、上条は安堵したような顔をする。
しかし一方通行はそんな彼をじとっと見つめながら、行動の核心を突いてみた。
「で、御坂妹から聞いたのか?」
「ぎくっ。な、何のことやら……」
「オマエ誤魔化すの絶望的に下手なンだから、無理に隠そうとすンな。どォせアイツに一緒に服を買いに行ってやれとか頼まれたンだろ」
「そこまでお見通しなのかよ……。まあその通りなんだけどな」
「……はァ。そこまで気ィ使わなくったってイイのによォ」
「まあまあ、善意でやってくれてるんだから良いじゃないか。俺もちょうど、新しい服が欲しいと思ってたしな」
上条が宥めるように言ったからか、一方通行はそれ以上お節介について何も文句は言わなかった。
しかしそれ以上に気になることを思い出して、ふと彼は上条に向き直る。
「そォいえば、昨日はあれからどォしたンだ? 御坂から逃げたっきり連絡つかないからてっきりくたばったかと思ったぞ」
「洒落にならない……。いやまあ、何とか逃げ切ったよ。一晩中逃げ回るハメになったけど」
「オマエらどォいう体力してンだよ……」
「それはビリビリに訊いてくれ。俺は自分の命を守るのに精一杯でした」
遠い目をしながら語る上条は、何だかとても達観して見えた。
一方通行はそんな上条を慰めてやりながら、更に懸念事項を尋ねてみる。
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