過去ログ - 上条「だからお前のことも、絶対に助けに行くよ」一方「……」
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◆uQ8UYhhD6A
[saga]
2011/04/05(火) 20:13:49.57 ID:dnwRI0/9o
「危険です! 危ないから下がって!」
「コレマジでヤバいんじゃね?」
「シャレんなんねーよなあ」
……すると、その時。
野次馬の一人が、開けられた大穴から何かが落ちてくるのを見た。
「なあ、今あの穴から誰か降りて来なかったか?」
「はあ? そんな訳ないだろ、あそこ四階だぞ? あんなところから飛び降りる馬鹿なんかいないって。
そもそも爆発で生存者がいるかどうかも怪しいってのに」
「……そうかなあ」
野次馬の少年は何だか釈然としない顔をしていたが、その真偽を確かめる術はない。
そうして彼は友人の言葉に流され、いつしか降りてきた人影のことなど綺麗さっぱり忘れ去ってしまった。
―――――
語るまでもないことだろうが、結論から言おう。
彼らは無傷だった。
幻想殺し(イマジンブレイカー)を構えて咄嗟に爆弾の前に飛び出した上条が、爆弾による衝撃や爆炎を『打ち消して』くれたのだ。
しかし守れたのは彼と彼の背後にいた美琴たちだけだったので、それ以外の床や壁、商品や展示品は酷い有様だ。
きっと、責任者は今頃泣いているだろう。
「あれ、ビリビリは?」
事件後に現場から追い出された上条たちは、あの女の子を連れてテープの張り巡らされた爆発跡を眺めていた。
真っ黒に焦げた店内というのは、なかなかに壮観だ。同時に、悲惨でもあるが。
しかしこの惨状の中にあって、焼け焦げてしまった服や衣装棚を勿体ないと思ってしまうのは貧乏性ゆえだろうか。
「そこから出てった。犯人に心当たりがあるンだとさ」
「ふーん」
あんなことがあったにも関わらず、上条はいつも通りだった。
しかし物珍しそうにその辺りを歩き回っていた女の子が急に頭を押さえてふらふらしだしたのを見て、慌てて彼女に駆け寄っていく。
「うーん、あたまくらくらするー」
「大丈夫か? 凄い爆発音だったからな。病院行った方が良いかも……」
「警備員(アンチスキル)呼んで来るか」
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